本質
ギリギリになってしまい申し訳ございません。
待っていただきありがとうございます。
それでは本編をどうぞ。
「燃えろッッ!!」
「ッッ!!」
カッッッッッ
燃えると言うより爆発と言う方があってるかもしれないと思うほどの炎だった。
異能のお陰で範囲外まで回避することができた。
「チッッ……」
(この異能がわからんと攻撃も敵わん)
相手は中距離が得意な異能のようだ。
「お前さんは、本当に何も知らないんだな……自分の本質も」
そう言うとヤツは手のひらのこちらに見せ────
「一撃で終わらせてやる────穿て、霹靂<へきれき>」
(まずッッ……!!)
ソレが直撃する瞬間──理解する。自らの本質を
ダンッッッッッッ!!!バチバチバチッッ!
飛来してきたソレは莫大な熱エネルギーと電撃を撒き散らす。
「ようやくだ……ようやく少し理解できてきたぞ」
「なっ……おいおい直撃したよな」
「俺の本質は迎撃だ」
「あぁ……そうゆうことか。お前さんは直撃する瞬間に俺の霹靂から身を守ったってことか。
だが、霹靂を打ち破った所で俺に勝てると思うなよ」
「この程度を打ち破った所でお前に勝てる証明にならないことくらい重々承知だ。けどお前の本質もわかったきたぞ」
ヤツは興味深そうに
「ほう、じゃあ答えて見ろよ」
「お前の本質は……摩擦だろ。だから炎や電気を使えた」
「そうだとも。全くようやくちゃんとした戦いが始められる……」
ヤツはやれやれといった表情をした後
「それじゃあ改めて……行こうかぁ!!」
(来るッ)
「迎撃ッ<カウンター>」
するとヤツの身体が燃えだす。
「熱ッッ……何が……」
起きた……と言いかけて、冷静になり消化する。
「……本質とは自らの根源だ。だから俺は摩擦に関することは強い適正があった。でも、それは逆に耐性があるとも言うんだゼ?………自分の攻撃を弾き返したところでダメージはほとんど無いんだよ」
そうだろうな。と思う。でもダメージが無い訳ではない。ならば、
「俺が焼ききれるか……それともお前さんがチカラを使い切るか……」
それがこの殺し合いのオワリ。
けれど───
「なあ、おいお前のご自慢の技のダメージはドコへ行ったんだと思う?」
「まさか……!!」
「俺の本質はまだ完全には覚醒してない。だから、発生したダメージは消すことはできない。けど、逸らすことくらいはできる。まぁ、そのダメージがドコへ行ったのかはわかんないんだけどね。」
「だが、霹靂は俺の本質の一部だ。そんな効くわけが────
「いつ、俺が霹靂そのもののダメージを逸したって?」
ガアァァァァン
雷の落ちたような音する。
「俺が逸したのは、霹靂で発生した衝撃だよ」
毎度事ですが「おぉ、ええやん」と思ったら感想等よろしくお願いします。