対価
遅れて申し訳ございません。
次回がいつになるかわかりませんが、一週間以内に投稿するつもりです。
よろしくおねがいします。
「さて、雑談は終わり……組み合わせが決まったぞ。」
そうヤツが言い放った瞬間、すべてが光に包まれた────────────────────────────────
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そこは、静かな町……どこかの地方都市と言われた方がしっくりくるかもしれない。
ただ蒼い空の下。そこにソイツは、いた。
「さて、始める前に自己紹介と……あーなんだ、少しお話しをしようぜ」
自分そっくりなソイツはそういって、近くのカフェの椅子に座った。
「俺は、縁田 繋。 あぁ……お前さんの名前も同じだからわかるぜ」
「お前は本当に繋……俺自身なのか?」
「まあ、待てよ。そのために話し合いを設けたんだからな。単刀直入に聞くぞ──────────お前さんは、主催者側のニンゲンなのか?」
「ちげぇよ。そもそも主催者って誰なんだよ?」
「アッチ側のニンゲンじゃないならいい。さて、話し合いを続けよう。」
「いい加減こっちに質問に答えろォッ!!!!」
「わかったぜ。まずえぇーと、あぁ……俺とお前の存在は同じだ。平行世界の同じ存在を呼びだし
て戦ってんだからな。」
「なんでそんな簡単にわかるんだよ」
ソイツは驚いた顔をして
「なんでって……自分から対価払ってこの聖戦に参加したからだぜ。お前は違うんだな」
「対価なんか払った覚えはないぞ」
「いや、きっと払ったさ。この聖戦に参加してんだからな─────────お前さんが気が付かなくても払ってるのさ」
わからない。分からない。判らない。解らない。ワカラナイ。
「最初はそんなモンさ。俺も何を払ったのかわからなかったからな。俺の場合は……焦りだった。御陰で一回戦が始まってもこの調子さ」
「わからない……何もかも。お前がこんなふざけた殺し合いなんかに対価まで払ってまで参加するのも、何で俺たち縁田繋だけがこの戦いに参加できるのかも」
「だろうな。けど、何を対価として払ったか気付くかねぇとこの先困るぞ」
────────────────────────────────ジョイント・スタート──────────────────────────────
ヤツはそう言い放った。
「俺も覚悟を決めないとな」
今までに何度も口ずさんでいたようにそのコトバが出る。
────────────────────────────────ジョイント・スタート──────────────────────────────
読んでいただきありがとうございます。
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