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この願いを  作者: イクト
伝令 angeliafóros
3/8

日常の変化(2)

なかなか上手くいかないですね。

「ただいまぁ……」


「あら?今日は少し遅かったわね。」


「おん、まぁ……今日はもう寝るよ。

おやすみ、母さん。」 


「そう、晩ご飯はいらないのね?」


「いらない。」


──────────────────────


バタンッ…


「はぁ……」


(あの魔石ってのはなんだ……

石だと家にあんのは4,5年前につくった勾玉くらいだぞ。)


机の上には白い勾玉と言うには、少し不格好な石があった。


(伝令の神ってのは……)


「疲れた……寝るか。」


その石を持ちながら意識が落ちて──


──────────────────────

人間にとって朝とはかなり憂鬱なものだ。

通勤通学と考えるだけで頭が痛くなる。


「繋、朝よ。」


「……今行く。」


(この勾玉……たまには持って行くか)


今日もまた一日が始まる。ただ少し、いつもと違う一日が……


──────────────────────


「マカ、太一おはようさん」


「うん、おはよう繫」


「おう、おはよう」


いつも変わらない。そんな光景に違和感を感じる。


「おい、繋?」


「ウゥッ…」


吐き気がする。変わらない日常に、いつも通りの友人に、それに違和感わ感じる自分に。


「悪ィ、今日は帰る。」


「帰るって…おい繋、授業はどうす───

ってもういねぇ」


「太一、今繋帰らなかった?」


「マジで帰ったのかよ。」

──────────────────────


気持ちが悪い。頭痛がする。耳鳴りがする。呼吸がしにくい。身体が重たい。節々が痛い。寒い。

明らかにおかしい。


プゥゥゥウ

車のクラクションがした。


「あっ……」

(これは死ぬ……死にたくないなぁ)


──────ジョイント・スタート──────


無意識に口走った。

死にたくなかった。

この力が起動したのも、その言葉を紡いだのも、死にたくなかったから……強い気持ちがあったからに違いない。

ただその言葉を紡いだ瞬間


グイッ

「ウオッ」


マカがいた。


「ありがとな、マカ」


「?貴方も私をそう呼ぶのね。」


「は?」


「またね。」


────────外部入力を確認。────────聖戦をへの参加を許可します。

────────規定人数に達しました。

────────これより聖戦を開始します。

────────聖戦を開始したことにより第00番世界線を中心に時間を同期します。

────────同期及び10時28分現在の停止を確認。

────────皆様の健闘を祈ります。


カチッ

何もかもが止まった。

それに気付いたときには、世界は光出していた。


読んでいただきありがとうございます。

毎度事ですが「おぉ、ええやん」と思ったら感想よろしくお願いします。

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