UFO
その後は先ほどコロッケを買った『肉屋田中』に戻り肉を買ったのちに隣の八百屋で野菜を購入。
相変わらず田中の親御さんは暑苦しかった。
それから雑談をしながら歩く事十数分。
俺の家のある住宅街につく。
「ぬふふ、これから親に挨拶に行くわけじゃな。息子さんをくださいと」
ニヤニヤと嬉しそうに顔を緩めるレナ。
普通逆じゃね。
「何馬鹿なこと言ってんのよ。昨日の昼おばさんに三人でおばさんに合ったじゃない」
「肯定、ちゃんと説明済み」
母さんは何も聞いていないのだが母さんの事だ。
サプライズと言い切るつもりなのだろう。
母さんは小説家だからこれもネタ作りの一環にする気なのかもしれない。
母さんみたいな人種が好きそうな内容だし。
もうすぐ家に着くという所で。
プルルルル
着信音が鳴ったスマホのようだ。
発信者は母さん。
「どうしたのじゃ?」
「報告要請」
「誰から?」
「いや、母さんから、母さんなに?」
電話に出る俺、するとすぐに興奮した声が聞こえてきた。
「スグル今すぐニュースを見てみなさい!」
「えっ? 何何かあったの?」
「いいからいいから、いったん電話を切ってニュースの生放送を見なさい! いいわね!」
「ちょっと母さん! 切れた……」
「なんだったの?」
「母さんが興奮しながらニュースの生放送見ろって」
「それはきっとこれじゃな。とんでもない事になっておる」
レナがタブレットを操作し見せてくれた。
『東京湾に不時着したと思われる未確認飛行物体はいまだ沈黙を続けております』
ニュースの冒頭の言葉はそれだった。
次に映し出された映像では、東京湾の海岸に不時着丸い存在。
未確認飛行物体UFOだった。
「レナ説明を要求関係あり?」
「うーん。あると言えばあるのじゃがな……」
「思い当たることがあるなら言いなさいよ」
「実はこの円盤はワシの国の無人兵器なのじゃが、だいぶ前に重大な欠陥が見つかってもうほとんど存在しないはずなのじゃが」
「へ……兵器って大丈夫なのか?」
「何を言っておる。帝国製の兵器じゃ日本軍程度なら相手にもならんわい」
おいおいおいおいおい。
ヤバいじゃんどーすんだこれ。
「理解した。私たちの力でどうにかする」
「察しがいいのう」
「つーわけでワシらが何とかしてくる。心は残れスグルを守るのじゃ。真名念のため心に念話のリンクを張っておいてくれ」
「術式展開魔光迷彩」
「気が利くのう。これなら存分に暴れられるわい」
「即撃破後料理制作、まっててスグル」
「そうじゃな、夕食前に終われせんとな」
そう言って二人は買い物袋を俺たちに渡した。
「魔道門」
真名の前方に出現する黒い門が現れ開いた。
木とも金属とも違う流動的な素材でできていて、
門の中はニュースで見た東京湾が見える。
「では行ってくる」
「スマホ視聴希望」
二人がそういて門に入ると門は消えた。
真名の希望どうりスマホでニュースを確認する。
真名とレナを探す。
『たった今未確認飛行物体に動きがありました。爆発です爆発がありました。内部で一体何が起こっているのでしょうか?』
慌てる様子のキャスター。
その後ろで真名とレナがUFOに攻撃を加えていた。
その攻撃がキャスターからすればUFOが爆発しているように見えるのだ。
『さらに動きがありました! 未確認飛行物体が形態を変化させております。これはまさか……』
言葉につまるキャスター。
UFOは変形し馴染みのある姿を取る。
それは機械にしては実用性と正反対の位置に立ち。
実用性の代わりにロマンを搭載した機械。
人型ロボットだった。
「これヤバいんじゃない? S機関から要請が来てるんだけど……」
スマホを覗き込む心は不安そうに口を開く。
スマホの画面上では二人に反撃するロボットの光線が飛びかっている。
どうやら二人の姿が見えないのは人間だけらしい。
『救援要請、心来て私たちの力だとこれだけものを対象だけ駆逐できない』
頭になり響く真名の声に心は、
「分かったでもスグルの護衛もかねて一緒にいくから魔法のよういお願い」
『好都合了解……終了これで二人は生き物の目には姿は見えない耳にも声は聞こえない』
さきほどの門が出現しおそるおそる門に入る。
その先にあった物は海とビームを乱射するロボットその周りを飛び交う真名とレナ。
真名は魔法で炎を出しロボットに直撃。
レナは乗っているドローンからミサイルを発射。
しかし、目立った傷は見えない。
「来たか心! こやつかなり装甲が固い軍団じゃと壊れて破片が飛び散れば事によっては世界の災いになりかねん」
「同意、これを倒せる私の魔術だと広範囲すぎる。周辺被害不可避。よって心の出番」
「分かったやってみる」
「できれば技術漏洩がない方法で頼む」
「同意、オーバーテクノロジーは災いの元」
「ちょっと黙って、ハァ!!!」
心の声と共に動きを止めるロボット。
しかし、
「心なにをやっておる? 動き出してしまったではないか!」
ロボットの動きは止まらない。
レナは紙一重でロボットのビームを交わす。
「仕方ないじゃない。こんな大きさのロボットを念動力で握りつぶすのは流石に無理」
「心、仕方ないから、スグルの頬を舐めてその間ロボットの動きを止めおく」
「何を言ってんよ。こんな時にふざけないで」
「そうじゃぞ。そんな美味しい場面はワシのもんじゃ!」
「レナ、真面目な話。いいから心」
そうい真名にわれて心は俺に近づいて、心の顔は朱にそまり女性特有の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
「じゃあやるわね。ほんとに必要なんでしょうね?」
「大丈夫それをすれば簡単に倒せるはず」
「スグル恥ずかしから目をつぶって」
「おう分かった」
しかし目をつぶってしまいと光景を想像してしまう。
目をつぶって看護婦に注射がさされるのを待つ気持ちに近い気持ちだ。
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なんとも言えない感触が頬を撫でた。
「終わったわよ。これで何か変わって……」
言葉を詰まらせる心。
目を開けると心は悶えてた。
「な……なに……これ?」
「真名これはどういいう事じゃ?」
「心配ない。心程の器なら耐えられるはず」
「だからなん――」
悶えいた心がレナの言葉を手で制した。
「大丈夫心配しないで、真名これ凄い力がとめどなく溢れてくる」
「心、本当に大丈夫なのか?」
「うん、これならいける」
一方のロボットは動きを止めていた。
よく見ると地面に黒い沼のようなものがある。
十中八九真名の行動だろう。
「地に足をつけていたら助かった。おぜん立てはした。心お願い」
「まかして!」
心は手をかざし手に持った何かを握りつぶすようにグーを作る。
するとそれに合わせてロボットの手足がひしゃげた。
ロボットはギチギチと関節やら何やらをきしませて抵抗するが、無駄に等しくロボットは一塊の丸い鉄くず状態になった。
心はそれを遥か彼方に放り投げる様に遠くに飛ばす。
先ほどの拘束するだけでも苦戦していたのが嘘のようだ。
一体心に何が起きたんだろうか。
「これで大丈夫だともう。内部の機械は圧縮して使い物にならなくしたから、海の底から引き揚げてもただの鉄くず状態のはずよ」
「心、初めてにしては上出来」
「真名一体心に何をしたのじゃ?」
「説明は後、騒がしくなる前に帰る。戻ったら説明する」