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プロローグ
とある田舎の田んぼ道。その道の脇には小さな石造りの祠があった。
田舎情緒あふれる景色の中、一人の青年 野崎裕哉は石造りの小さな祠の掃除をしていた。
8月上旬のよく晴れたある日の朝、裕哉は聞きなれない声を耳にする。
「......のわ...の。こ.....け。」
声は祠から聞こえてくる。
今度は声が大きくなりもう一度聞こえてきた。
「そこ...いの。こっち......け!」
声の主は痺れを切らしたようにもう一度叫んだ。
「そこの若いの!!こっちへ向け!!」
そして声のする方向に目を向けた瞬間、視界が白い閃光に包まれた...