『日本人』ユウと『異世界人』シエラの現状把握 1
「ここはどこ? 何が起こったの?」
と金髪エルフっ娘は聞いてきた。こっちが聞きたい。
「えっと~・・・あ~・・・君はどっから来たの?」と聞くと
「ひっ!? 貴方は誰!私をさらってどうするつもり!?」とロッドらしきものを向けてきた。っていってもコスプレみたいなのでそこまで怖くない。
「そんな物騒なものを向けるな!・・・ってえ?」
そのロッドに見覚えがある。確かゲーム内でシエラが武器として使っていたものだ。
「そのロッド・・・もしかしてシエラか?」
「なぜ私の名前を知ってる!言っておくが私をさらってもなにも得なことないわよ。それとも私が美人だからって・・・っひ!?」
「お前をさらうつもりもないし、お前が考えてることなんてまったく考えてない!」
てか自分で自分を美人っていうなし。まぁ可愛いのは本当だが…。
「じゃあなに!私はどうしてここにいるの!」
「俺もよくわかってないが取りあえず落ち着け!…っても無理だな。ちょっと待っとけ」
といって『暫定』シエラを落ち着かせるべく水を汲みに自分の部屋を出た。
リビングに行くと香奈が
「お兄ちゃん・・・なんか隠してることあるでしょ?今言ったら私怒らないよ」
・・・ばれんの早過ぎだろ、俺。
「あ~…さっきのとは別件なんだが正直猫の手も借りたい。香奈も一緒に来てくれるか?」
「最初からそう言ってよ」
そして俺と香奈はコップに水を汲んで部屋に戻った。
「・・・なにしてんの?」
自分の部屋に戻るとシエラが部屋の電気をつけたり消したりスイッチをパチパチしていた。
「待ってるの暇だっただからちょっとこの部屋を調べさせてもらったわ。ここはエルハーゲンより技術が進歩しているようね・・・。ほんとにここはどこなのよ!」
シエラは電気の仕組みに興味深々らしい。
「金髪の女の子ってお兄ちゃんどこから拾って来たの!? 過去一週間そんなフラグ建ってなかったよね?しかもこの耳・・・まさかのエルフ!?」
たいして香奈はシエラに興味深々らしい。
「ほい、水。香奈もじろじろ見るな」
と注意しつつシエラに水を渡すと・・・
「・・・貴方、瞬間移動の使い手ね」とトンチンカンなことを言ってきた。
「そんな便利な能力持ってたら今頃皆勤だっつうの」
「じゃあこの水はどこの井戸から持ってきたのよ!」
この会話を聞いていた香奈は・・・
「・・・こりゃ攻略以前の問題だね」
「攻略って何の話だ?」
「こっちもかいな…。こりゃどっちも大変だな…」
「何の話かはわからんがそろそろ現状を説明するぞ」
~to be continue~
どうも蓮咲です。…ついにやっちゃいましたね・・・「つづく」。おもったより長くなってしまいました。明日には2のほうも投稿するつもりです。(ツイッターもやりはじめたのでそちらのフォローも出来ればお願いします)
※タイトルを事情把握を現状把握に変更しました
※改稿しました~