『一般人』三笠夕と『勇者』シエラとの邂逅
「次元の鏡?そんなアイテム拾ったっけな?」
シエラのアイテム欄に見慣れないアイテムが入っいる。レア度は7、現状手に入る中で最高のレアリティだ。
さっきの狩場で拾ったのだろうか…。でもレベル10の狩場で出るはずないし…。どちらにしても今この道具を売ればもっと装備を充実させらえる…。
「やめておこう。これ売ったら後悔するやつだ」
そして夕はYSのブラウザを閉じてPCをシャットダウンし、夕食を食べるべく自分の部屋を出た。
――――部屋を出た後、もういちどPCが再起動したのを知らずに
「・・・いちゃん!お兄ちゃん!」
「う、あぁ。なんだ?」
気づいたら香奈にゆすぶられてた。
「もうっ!せっかく今日のテスト100点とったのに!」
「えらいえらい。って言ってもほとんど100点取ってる気がするが・・・」
「そんなことより固まっちゃったりしてどうしたの?ラーメンの麺伸びるよ」
「いや。ちょっと気になることがあってな」
「・・・お兄ちゃんが恋愛?ないな」
「そこ失礼な」
「でもお兄ちゃんに近づく女性とか思いつかないし・・・。強いていうなら湯川さんぐらい?」
湯川さんとは俺のクラスで委員をしている湯川恵美さんだ。美人で面倒見がよく男子女子ともに人気だ。
「んなわけねぇだろ。てかなんで湯川さんのこと知ってるんだよ!」
「この前お兄ちゃんが休んだときプリント持ってきてくれたんだよ」
「そ、そうか・・・。知らんかった。あともう食べ終わったんだったら俺が洗うからどんぶり水につけとけ」
「で、本当はどうしたの?」
「いや特になんもねぇよ」
そのあとは香奈もそれ以上のことは聞かず、ほかの話題をを話してた。
固まってた本当の理由は恋愛ではなく、もちろんYSのアイテムのことだった。
俺はあんまYSをプレイしていなかったが、攻略情報はそれなりに集めてたつもりだ。(狩場については情報不足だったが)
(時空の鏡なんてアイテムなんてなかったはずなんだが・・・。でも俺が初めてってこともあるか)
まずこのゲームはβテストである。不具合も起こり得るし、みんなまだビギナーだから情報が出てない可能性もある。
「まぁ日代に聞けばいいか・・・」
と独り言を言いながら部屋に入るとPCが起動していた。しかもYSのウィンドウが開いた状態だ。
「・・・俺、ちゃんとシャットダウンしたよな?」
まぁ切ったつもりになってて切り忘れていたんだろう…。また切ればいいか・・・と思って近づいたときPCの画面を見たとき
「・・・は?」
『時空の鏡』が使用されていた。というか勝手にマウスが動いてる。
「…えっ? これってまさかハッキングとか遠隔操作とかかよ!」
俺は急いでPCのコンセントを抜きにかかった。しかし抜く前に画面は暗くなってしまった。
「クソッ!壊れちまった。情報とか抜かれたかな・・・」
と言ってると今度は画面が白く光り出して部屋を照らしてく。
「うわっ!今度はなんなんだよ!眩しっ!」
視界がホワイトアウトしていき、何も見えなくなった・・・・。
ようやく視界が戻ったとき俺はありえないものを見てしまった。それは・・・
「…ここはどこ?」
と流ちょうな日本語とともに首を傾げている金髪のエルフを。
それも現代日本の俺の部屋で・・・。
『事件まで0分』
~to be continue~
どうも蓮咲です。やっと異世界からきましたね。(作者自体が待てなくなってこんなに長くなったとか言えない・・・w)第一異世界人シエラさんですね!。そして私そろそろ設定とか把握できなくなってますw。なので次は一番前に付け足しとして登場人物やらなんやらを書いていきます。ではまた!
※5/19改稿しました。今回もあんまり変わってません。