『勇者』シエラと『勇者』太郎丸の共闘
YS――『Your Story』は異世界ファンタジーを題材としたアクションRPGのオンラインゲームだ。
話の筋書は
―――ある日、魔王軍が多種族国家コリット王国の王都『エルハーゲン』を襲撃。その数時間後には陥落、占領されてしまった。それに対応するべく各種族の長は信託のもと勇者の器をもつものを集めた。あるものは王族、あるものは商人、あるものは盗賊とそれはもういろいろだ。種族も日代のキャラ『太郎丸』みたいな人間族や、俺のキャラ『シエラ』のような森エルフ、闇エルフ、獣人族、土人族や竜人族という計6種族となる。勇者たちはギルドやパーティを組んで「打倒魔王」を掲げ今や魔王軍のものになってしまったエルハーゲン奪還に向けて旅立つ―――
というまぁテンプレ極まるような内容だ。といってもこのゲームはオープンβテスト中ということで若干不具合があったりする。このゲームを俺に勧めた日代曰く
「そこがいいんだよね~。なんか俺たちもこのゲームを作ってるって感じがして」
と言ってたが俺にはイマイチその感覚が分からん。
ピロンッと着信音がなって、『今いるのはレナベルか、すぐ行く』との返信が太郎丸から帰ってきた。レナベルとはゲーム開始時に送られる最初の街で初心者の拠点の街になる。(まぁ今のところプレイヤー全員の拠点なんだが)
数秒後には太郎丸がやってきた。現在太郎丸のレベルは35、現在のレベルキャップだ。装備も現在作れるもので最も性能が高い。ちなみにシエラはレベル10で、装備は初期装備に毛が生えたようなものだ。
「おっす!まぁ相変わらずの可愛さだな。中の人が男と知ってなかったら求婚してるだろうな~」
「うっせぇ。というかなんでそんな高性能な装備もってんだよ!?」
「そりゃ普通に頑張ったからに決まってるじゃないですかー。それよりどこいくんだよ。」
「レンの森かな。このレベル的に」
「10レベだとロッド旧市街地のほうがいいぞ。レベリングもしやすいし、素材も手にはいるぞ」
「そんじゃそこにすっか」
そして俺たちは狩場に向かうのだった。
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「お疲れさまぁ」
「お疲れさま。手伝ってくれてありがとな、レベルも上がったし素材も手に入れたから結果は上々だな」
「この後どうするよ?」
「俺はそろそろ夕食だし一旦落ちるわ。食った後やる気があったらもういちどインするわ」
「へーい。明日は今日の宿題写さしてくれよ」
「自分でやれよ!んじゃまた」
と言って太郎丸と別れた。
俺は落ちる前に恒例のアイテム整理をしていると・・・
「ん?」
アイテム欄に見慣れないアイテム『次元の鏡』なるものが入ってた。
――――――例の事件まであと5分
どうも蓮咲です。今回はちょっと長くなりましたね・・・。YSの説明長かったかな?
自分はPSO2とかやってたりするんですがゆうてなんもしてない・・。私も早く話せるようになりたいです。
※5/18に改稿しました。ミドリムシの大きさほど内容が変わってます