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高井戸さんの相談

ちゅっ…

「ん…んん…」

「んっ…ちゅ…ちゅ…///」

意識が薄い中、唇から甘い味がするのが分かった

この甘い味は…


「………おはよう…雪未///」

「おはよ裕吾…///」

朝から俺と雪未は至近距離で見つめ合っていた

この前の雪未からの熱いキス以来、互いにキスが止められなくなっていた。

「朝からキスなんて大胆だな」

「裕吾の唇見てたら、ついしたくなって…///」

「エッチだな」

「エッチなメイドは嫌い…?」

「いいや。大好きだぞ」

「もう…裕吾のエッチ///」


朝から呆れるほどキスをする俺達だった


~~~~~~~~~~~

テクテク…

「お。おはよう小月」

「おはよう小月君」

俺は前に歩いている小月に声を掛けた

「おはよう…ってお前ら…」

いきなり呆れるような声を出された

「え?なんだよ」

「お前ら…ちょっとは節操を持てよ、人前で腕組むとか」

俺達は雪未がしがみつく形で腕を組んでいた

「え?別に普通じゃね?」

「こっちにとっては普通じゃねぇよ!!」

「だって…なんか抱きつくと安心するんだもん」

「分からなくもないけどさ…人前では止めない?」

「確かにな」

俺は腕組みを振りほどいた

少し雪未が寂しそうな顔を浮かべたが


「しかし、小岩変わったな」

「どこがだよ?」

「なんというか、小岩はそういうのを逆に恥ずかしがる方かと思ってたけど…まさか何の躊躇いもなくするから」

「あー……………」

確かに付き合う前の俺ならそういうの嫌がるかもしれない…

「城崎っちゃんも変わったよな」

「ふぇ!?どこが?」

「小岩と付き合い始めてから、変な妄想とかしなくなった。というか純粋になったよな」


それもそうだ。雪未も変な妄想・妄言その他もろもろをしなくなった

「なんか…お前らが遠く感じるな」

「そうかな?」

「そう感じちまうんだよ。あー羨ましいわ」

「小月は好きな人とかいないのか?」

「特にいないなぁ…」

「そうか、もし好きな人とか出来たら手伝ってやるよ」

「おぉ、その時は頼むわww」


~~~~~~~~~~~

俺達は小月と別れた

「小月君って彼女とかいないんだね」

「まぁ、アイツは二次元を愛しすぎだからねww」

「小月君カッコいいと思うんだけどな」

確かに小月はよくクラスの女子に話しかけられる事も多い

モテるだろうけど、内面が残念(エロゲ廃人)だからなぁ


すると

「小岩君!!」

「ん?」

「あれ、高井戸さん」

ふと声を掛けられて後ろを向くと高井戸さんが立っていた

「高井戸さん?どうしたの?」

「あ、あの…小岩君に相談が…」

「相談?」

高井戸さんはモジモジしていた。

「えと…私にカ」

「カ?」


「カップルについて教えてください!!!!!///」

……………

……………

「え」


~~~~~~~~~~~

「どういうことでしょうか、高井戸由香里様」

「な、なんで敬語…?」

「いや、もうなんか高井戸さんがそんな事言うなんて、敬語にしないと呪われるんじゃないかと」

「そんな事しませんよ!!(汗)」

「でも、急になんで?」

「最近の小岩君と城崎さんのラブラブっぷりはスゴいじゃないですか。」

「う……………」

そこは否定できなかった

「でも私って、恋愛経験ないですし…でもいつかは結婚して子供を作りたいと思いませんか?」

「そりゃ…」

「だから今の内にカップルはどんな事するか知りたいじゃないですか?」

「え?なんで?」

「そ、それは……………まさた…(汗)」

「まさた?」

「と、とにかくカップルについて教えてください!!///」


なんか深い事情があるのか?

ま…深くは聞かないでおくか

「でも、俺らでいいの?他にカップルはいるんじゃ…」

「身近でラブラブなのは2人しかいないので」

「っ……………///」

改めて言われると恥ずかしすぎるな。

でも、カップルの事知りたいってどうやって…


~~~~~~~~~~~

休み時間

「じーーーーー………」

「……………」

「じーーーーー………」

「……………」

み、見られてる…

教室のドアの影からめちゃくちゃ見てる!!


「裕吾…由香里ちゃんすごく見てるんだけど…」

そばにいた雪未が耳打ちする

「だ、だな…」

「カップルらしいことって言ってたけど…」

「カップルらしいこと…」

そう言われても、意識してやったことは…ていうか俺達って無意識でやってたのか?


「おーう、どうした手つなぎカップル」

すると小月が笑いながら来た

「その言い方止めんか」

「悪い悪い。それで2人で何難しい顔してんの?」

「あーいや。あちらの方が…」

俺は高井戸さんを指さす

「え?由香里?」

チラッ

「はぅ…///」

高井戸さんはドアに隠れた

「で…何やってんの?」

「えっと…なんて言えばいいか分からないけど、高井戸さんが…」

とそこまで言いかけると


「い、言っちゃダメぇ!!/////」

ダダダダダ!!

パンッ!!

「あだっ!!」

な、なんで急に平手打ちされるんだ!?

なぜか俺に元に来て、右頬にストレート平手を喰らった

「う…ご、ごめんなさいぃぃぃぃぃ…」

そのまま教室を出ていった

「え…ちょ…待って!」

慌てて俺と雪未は後を追った


「どうしたんだアイツら…」


~~~~~~~~~~~

「あ、いた。」

追いかけると階段の踊り場に立っていた

そういえばここは…緊張してた雪未を抱きしめたところだっけ

「た、高井戸さん…」

「あぅ…///」

「あのさ、もしかしてなんだけど…高井戸さん、カップルについて教えてほしいって本当は…」

「うぅ…///」


「本当は小月が好きなんじゃ…」

俺はそう言うと

「はうぅ…///な、なんで分かったんですか…」

「だって、小月にカップルの事教えてほしいって知られたくないでしょ?」

「うぅ…そうです…///」

ま、それを言おうとした俺がストレート平手を喰らったわけだが


「あの…小岩君、雪未ちゃん」

「ん?」

「正孝に言わないでくださいね…好きってこと…」

「言うわけないでしょ。そこまで薄情じゃないし」

「そうだよ!!むしろ応援してあげる!!」

雪未は高井戸さんの手を握った。

「あ、ありがと…」


…まさか高井戸さんが小月を好きなんてな

でも中学時代からの友達なら好意を持つのも当然か…

……………小月…小月かぁ~う~ん………

「裕吾?なに悩んでるの?」

「え?いや、別に」

とりあえず好きは人それぞれだもんね。うんうん…(汗)

「もし俺らが協力できることなら言ってね」

「はい。じゃあこれからも教えてくださいね」

……………

……………

「え?」

「教えてくださいね、カップルのこと」

「……………」

結局、カップルの事を教えるはめになった。


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