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降臨一発目 邪神ツクヨ、異世界に降臨!

下手くその三作目。遅筆、駄作、作者がヘタレの三拍子ですが、よろしくお願いいたします。

事実は小説より奇なり。俺は今、その言葉を痛感していた。


「フフフ……、まさかこんな事になるなんてな……」


あまりの事態に、面白くもないのに笑ってしまう。実際には笑うどころではないのだが……。


俺の前の姿見には、二十歳ぐらいの長い黒髪の美女が映っていた。ただし、普通の人間とは違う所が有った。ルビーの様な真紅の瞳、長く尖った耳。それだけならエルフで通ったかもしれない。だが、俺はエルフではない。


俺は、世界の敵、『邪神』だからだ!


「ムメイのバカヤロー! お前本当に創造主か! お前なんかが創造主だから世の中良くならないんだ!」


天に向かって、叫ぶ俺だった……。






俺の名前は「黒乃宮 月夜」(クロノミヤ ツクヨ)アニメ、マンガ、ゲーム、小説等をこよなく愛する大学生だ。オタクとか言うな!。


ある夜、俺はコンビニへ夜食を買いに行き、その帰りに歩道橋の下り階段をうっかり踏み外し、転落死してしまった。本来ならそれで終わりのはずが、ふと気付けば妙な場所にいた。


辺り一面、真っ白な部屋で、一人の男がパソコンのキーボードを叩いていた。


おいおい、この状況、Web小説の定番ネタの一つ、転生物にしか思えないぞ。とりあえず、この男に訊いてみるか。恐らくこいつは神か何かだ。悪魔かもしれないが。






「あの、失礼ですが、訊きたい事が有ります。此処はどこですか? 後、貴方は誰ですか?」


此処は下手に出るべきと考え、丁寧に話し掛ける。だが、男の対応は素っ気なかった。


「悪い、今、取り込み中でな。少し待ってろ」


こちらを見もせず、そう言った。ムカつく奴だな。とはいえ、怒らせるのは得策ではない。ここは我慢だ。


待つことしばらく。


「よし、次話投稿っと。待たせたな。さっそくだが、自己紹介させて貰おう。俺はムメイ、創造主だ」


やっぱりこいつ、神だったか。そう思っていたら、


「神ではない! 創造主だ! 神より高次元の存在だ!」


げっ! 考えている事を読みやがった! 訂正してきた! 少なくとも普通の存在でないのは確かだな。






「では、その創造主様、俺に一体何の用で。俺は単なる大学生なんですがね。まぁ予想は付いているがな。どうせ転生しろって言うんだろう?」


創造主らしいが、先ほどの態度がムカついたし、見た目もパッとせず、ありがたみ0なので敬語はやめ。めんどくさい。


「創造主に対して失礼な奴だな、まぁ良い。その通りだ。お前には転生して貰う。ただし、お前の要望は訊かない。既にこちらで決めてある」


「なんだよソレ、こういう場合、主人公の要望を訊くのが基本だろう!」


「うるさい! なんで人間の要望を俺達が訊かなきゃならないんだ! こちらの方が格上だぞ!」


言われてみれば確かに。人間より格上の神が人間の要望を訊かなきゃならない義務は無い。となると、俺は一体どうなるんだ?。頼むから、妙なのはやめてくれ!。これは訊いておかないと。






「質問! 俺は一体何に転生するのか教えて欲しい」


「あぁ、お前は『邪神』に転生する事になっている」


「は!?」


今、こいつ『邪神』て言わなかったか?。


「えっと『邪神』てラスボスとかによく出てくるあの『邪神』?」


「あぁ、そうだ。悪役の代表格たる『邪神』だ」


「なんでそんなもんに転生させるんだよ! 普通、勇者とかに転生させるもんだろう!」


「もはやそんなのは古いんだよ! 当たり前過ぎて面白くない! ここはあえて邪神で行こう!」


最低だこいつ……。






その後さんざん抗議したものの、結局決定は覆らず。俺は邪神として転生する事になった。


「そう落ち込むな。邪神だぞ邪神。滅多になれないんだぞ」


「なりたくないわ! 思いっきりヤバいじゃないか! 勇者とかが討伐しに来たらどうする!」


「そこは、自力で何とかしろ。邪神なんだから」


「大体、創造主が邪神を生み出して良いのかよ!」


「創造主の特権だ」


マジで最低だこいつ……。






「さて、これ以上話していても仕方無い。そろそろ、転生して貰うぞ」


「俺は思いっきり気が重いがな……」


「大丈夫だって、色々ハイスペックな邪神にしてやるから。それじゃ、行ってこい!」


創造主がそう言うと、俺の足元に穴が開き、落とされた!。


「俺の新作小説のネタの為にも頑張れよ~」


「お前、俺を小説のネタにするために転生させたのか、この最低ヤロー!」


俺は創造主を罵りながら落ちていった。






で、今に至るわけだ。気が付けば、何処かの遺跡の様な所にいた。そばには何故か姿見が有り、それを見て今の自分の姿を知った。


「フフフ……、本当にもう笑うしか無いな……」


夢なら良かったが、残念ながら現実。正に事実は 小説より奇なり。しかし此処はどこなんだ?。俺はこんな場所は知らない。


ふと見れば一冊の本が有った。本には手紙が添えてあった。これはあの創造主からの贈り物らしい。俺の知りたい事を教えてくれるとの事。いわゆる攻略本か。試しに俺は自分の事を知りたいと考えてみた。すると、ひとりでに本が開いた。そこにはカラー画像付きで今の俺が載っていた。


邪神:ツクヨ


LV1200000


即死魔法無効


ステータス異常無効


邪神スキル使用可


なんだよ、LV1200000てどれだけチートキャラだよ!。俺に世界を滅ぼせって言うのか!?。確かに今の俺は邪神だが、そんな事したくないぞ!。


あのバカ、小説のネタの為なら無茶苦茶するな。だが今さらどうにもならない。俺はこの世界で邪神として生きていくしかない。


かくして、俺の邪神生活が始まった。どうなる事やら。



では、次回の降臨を待て!

後先考えていない見切り発車の作品です。気まぐれ更新になりますがご容赦願います。後、作者はヘタレかつ文才無いので長編は無理です。

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