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俺は主人公じゃなくモブだ  作者: 西口十
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モブとは

突然だが、あなたは自分がどういう人間だと思っているのだろう。人気者か、それとも実力を隠している天才だろうか、はたまた根暗な陰キャボッチだと思っているだろうか。もしそうなであれば、俺はこう言ってやりたい。このラノベ主人公適正持ちどもめと。




誰もがキャラを持っていてそれが個性となっている。ほとんどの人間は自分を中心に一人ひとり物語があるのだろう。誰だって主人公になりたいはずだ。彼氏彼女がいて、たくさんの友達がいる。そんなキラキラ光る生活がしたいはずだ。




だが俺は違う。そう、俺が目指すのはモブだ。




モブの中のモブ、モブof thaモブ。


何だそれ。自分で言っててよく分からん。


忘れよう。




ちなみにモブと聞いてどんなイメージが湧くだろうか。


すれ違う通行人や漫画などでは顔すら描かれない人たちのことだろうか。それとも主人公以外という人もいるかも知れない。人によってモブのイメージはさまざまだろう。




俺はそんなモブになりたいのだ。




それはなぜか?




考えてみてほしい、主人公は決まった役割しか与えられないだろう。しかし、モブは通行人から主人公の友達まで幅広い役割があるのだ。




え、主人公の友達はモブではなく親友枠に入るだって。


ちょっと何言ってるかわからない。とまあ、ここまででモブがいかに素晴らしいものか理解してもらえたはずだ。




いや別に、主人公になれないからモブになりたいと言ってるわけではない。本当だぞ。


だから俺は、


「モブマスターに俺はなる!!」


「え、なんですか」


「あ、なんでもないです」


「そうですか?ところでモブマスターってなんですか?」


「あ、忘れてくださいお願いします」


「ふふ、梶屋さんはおもしろいですね」


しまった、声が出てしまった。気をつけないと。オレの目指すべきモブはあまり変なことはしないスタイルなのだ。ちなみに言葉の最初にあ、をつけるとモブっぽい。ここテストに出る。




そんな俺に話しかけたのは、隣の席の雨水雫だ。


俺の独断と偏見によるモブリストでは彼女は重要人物である。


あ、ちなみに俺の席は主人公席と呼ばれる席の一つ前だ。素晴らしい。しかし、その隣が重要人物であるこを除く。


せっかくなので彼女のことを紹介しておこう。


名前は雨水雫、高校二年生、血液型はO型で誕生日は5月の27日らしい。容姿端麗で成績優秀、おまけに読書が趣味なんだとか。運動は得意ではないらしい。清楚好きにはとても魅力的に見えるだろう。  


え、血液型とか知っていてキモいだって。キモくないだろ。キモくないよな。




まあそれは置いといて、これもモブリストによるものだが、彼女を狙っている男子ばとても多いそうだ。頑張れ、主人公達。彼女をヒロインにできることをモブ「陰」ながら応援している。


主人公達に敬礼。


ふと隣を見ると雨水がこっちをじっと見ている。

さあ、ここでクイズだ。

このあとモブならどうすればよいか、

選択肢①、「どうしたの」と質問する。

選択肢②、気が付かないふりをする。


正解は、選択肢③見つめ返すでした。

間違えたやつはなぜ間違えたのか明日までに考えといてください。


一人でなにやってんだ。少しセンチになった。


あ、目線をそらされた。

何だったんだ。そんな行動モブリストには載ってなかったぞ。

俺は窓の外を見て考えた。だから俺は気が付かなかった。彼女の耳が赤くなっていることに。



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