3, 無極性の炎
有機溶剤は、例えばエタノールであればGABAA受容体を活性化させ、神経細胞内に塩化物イオンを流入させることで細胞の興奮を抑える作用がある。
テッポウエビは揺らめく炎に包まれてしまった!
投げられたマッチに引火した溶媒、
その正体はアセトンだった。
GHS分類,
引火性液体 区分2
と、やや引火しやすいケトン系の溶媒。
テッポウエビが揺らめく炎に包まれた直後
炎の勢いが弱まり、ふっと消える。
そう、彼の能力は”空気”
つまり、
自分の周囲に減圧した空気の壁を
形成することによって、
酸素とアセトンの接触を阻害したのである。
「失敗してしまっった!が仕方がない!
私はぁ、磯貝 穿孔と申す!
ペルオキシの下っっぱだとも
言われること多々だけれど!
ペルオキシには!上下など存在せず!
自ずからの理由付けより行動する!
そう言った組織ではないかと考える!
一人の人間として、
自己中心的ではあるが自らの考えに従い
敬意を持った上貴方に攻撃をさせて頂く!」
と男は言った
テッポウエビも負けじと叫び返した。
「正義の名の下でお前を粛清する!
予告をしなければ正義では無い!これから攻撃する!」
磯貝は言った
「正義とは、誤謬なのでは無いだろうか!!
このように今現在も多くの人間が!
この腐敗した国家によって、
システムの破断を起こしたこの国家によって
福祉の対象を下げすぎたことによる
高い課税などの
被害を受けているでは無いか?
私は、このような状態を放置しようとは思わない!
成り立たないシステムを
延命し続けてはいけない
今を生きる数十人を取るか、
未来を生きる数億、数兆の人に及ぶ
些細な不自由を取るかの
究極のトロッコ問題なんだ!
そのような国家を保護する正義なんかは、
正義ではなく誤謬なのではないだろうか!?」
テッポウエビはまたもや叫んだ
「うるさい!俺は人命を守るんだ!!」
テッポウエビはすぐに打撃を喰らわそうと動く。
はっきりと曲線が見える。
それに拳や足を沿わせることで威力は最大化する。
そして、曲線上に陰圧を作り出し、
それが潰れる際の力で打撃の威力をさらに上昇させる
その直後、
よそうだにしないことが起きたのだ。
拳が奴に当たる直前、急に眩暈がして打撃が逸れた。
ぐらりぐらりと目が回る。
彼は重大な見落としをしていたのである。
アセトンにガソリン臭はほとんど無い。
つまり、建物に入る際の匂いはアセトンのものでは無いのである。
では何だったのか、
答えは、トルエン。
トルエンのGHS分類,
特定標的臓器毒性 区分1(中枢神経系、)
中枢神経に強く作用し、神経細胞の興奮を抑制する。
そういった作用を持つ溶剤だ。
この時の室内トルエン濃度、約1600ppm!
許容濃度の32倍である。
テッポウエビは瞬く間に倒れ込み横たわってしまった。
磯貝は叫んだ
「とどめをささせて頂く!
いけ!テトラヒドロフラン過酸化物!」
第三話 完
素人が書いているため、内容に間違いがあるかもしれないので、信用しない方がいいと思います
by 素人
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/0635.html
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/0045.html
https://www.nihs.go.jp/hse/chem-info/aegl/agj/ag_Toluene.pdf
この辺を参照したよ




