1, 白い常緑広葉樹
シラカシとは、どんぐりをつける常緑のコナラ属樹である。
日本の低地では、極相を形成することがしばしばある。
社会に存在する能力者の割合は約0.098%…能力者らは
革命組織ペルオキシを形成し、国家の脅威へとなっていった——。
そんな中、ありきたりな一人の青年が居た
油白 樫
略して”シラカシ”と、
そう呼ばれていた——。
油白剛業の社長である父と
大学教員である母の元に生まれた
少し変わってはいるが、平凡な青年である——。
シラカシはスマフォに届いた一件のメールを覗き込んだ
「なんかメール来てる…えっ…不採用……」
隣に座っていた水松が手を添える
「あらら…やばいね〜」
シラカシは机に突っ伏しぼそっと言った。
「水松ちゃんは良いな〜知殻受かって〜」
水松は微笑み、肩をバシバシ叩いた。
「良かったよ〜出世したらシラカシくん引き抜けるかもしれないからね〜あははは〜」
シラカシはスマフォを放り投げて言った
「まあ、雑に受けるぞ〜!!
数撃ちゃ当たるだ〜〜!!」
投げられたスマフォは、
鉄筋コンクリートの飛び出している鉄筋に
ブスッと刺さった、
と思ったら急に発火し大炎上
いきなりスマフォを失ってしまったシラカシ。
「…やってしまった……中古で買った税抜き3500円のスマフォが!!」
水松は思わずツッコむ
「いや結構安いな!」
そんなこんなでよくわからん企業の面接にやってきたシラカシ。
面接官はガラスのコップにコーヒー豆と氷水を入れてカラカラしながら言った
「ウチはすごい人ならみんな取るから…合格!明日来てね!」
シラカシはどうしても気になってしまって聞いた
「…何をしてるんですか?」
面接官は言った
「水出し緑茶って美味しいじゃん、
俺コーヒーの淹れ方わっかんね〜んだよな……そう言うこと」
面接官は続けて言った
「それじゃ〜明日来てね、戦うから」
シラカシは帰り道で呟く
「俺…何も喋ってないけど合格ってどういうこと!?
ていうか!戦うって何!!?」
〜翌日〜
集合場所にやってきたシラカシくん
社名を聞いていなかったが、有限会社ケイパブリーと言うらしい
「おはようございます!」
シラカシは端っこの方にいる暇そうな社員に声をかけてみた
「ここってなんの会社なんですか?」
社員は札束を扇ぎながら軽い調子で答えた
「国と癒着した警備会社さ!異能力者で構成されていて、ペルオキシと戦う会社だよ!
俺は、元は政府の人間だったのさ。若いやつは正義って宗教にハマってるから気をつけた方がいいぜ!
めんどくさいからな!ははははは!」
シラカシは、なんかやばそうだと思ったのでスーと離れた。
よく考えるとスマフォの方が略として正確じゃん
スマホって何だよ、スマート本かよブルーバックスかよ




