厨二少女の異世界道～2丁の相棒でこの世界に風穴を～

次元の裂け目に飲み込まれた、地球は日本出身『小野寺　火矢』。
たまに痛い言動をしたりするけど、普段は落ち着きのあるちょっと無口な女子中学生。

巻き込まれた衝撃により意識を失った火矢が、次に目を覚ますと――古びた遺跡の地面に転がっていた。
遺跡の中を彷徨っているうちに、とある扉の前に辿り着いた火矢がそれを開けると、そこには金銀財宝の山が広がっていた。

しかし……火矢はそれらの財宝を意識の外に、最奥に安置されていた二丁の銃に目を奪われていた。交差するよう台座の上に置かれたそれらは、対照的な黒と白のカラーリングの明らかに二丁一対の銃。
導かれるようにそれを手にした火矢の目の前に、宝物庫を守護する異形の怪物が現れる。

襲い来る怪物の魔の手を、二丁の銃と持ち前の根性で乗り切った火矢が遺跡の外に出たとき、初めて知ることになる……

そこが、自らの分身たる『人器』を使って人と人が、人と異形が争う異世界だということを。

火矢は遺跡で手に入れた二丁の銃を携えて、そんな世界を弾丸の如く突き進んでいく。

……しかし火矢は知らない。

火矢の行動が巻き起こす台風のような影響と、それによって巻き込まれる事件の数々を。
そして遺跡で手に入れた二丁の銃の正体を……