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ナゼナニ?勇者が先か?魔王が先か?  作者: メロンよりイチゴ
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周皇と神様

(*・ω・)ひそひそ

『でね?一応は一応は僕(私)達は許可しないよって言ったんだよ。でもね権力のある神託が聴こえてないはずの二人がさぁ貴族達に大金貰ってねあとは判るでしょ?』


周皇(すおう)には複数の男女成人子供の声が重なって聴こえる

しかし耳障りではなく(むし)ろ心地良かった


『裏で暗躍する悪党達の良くある話って奴か?』


周皇(すおう)は心の中で大きなため息を吐き出した


『そう言う事、君は向こうでもう少しでお妃さんに出逢えて子供さん達も元気に産まれて皆なきちんと幸せに天寿を全う出来るはずだったんだよ?それをさぁデブチン貴族達が押し切っちゃって隷属用の魔具もデブチン貴族達全員分と洗脳呪術師も二~三人?かな魔道士達に紛れ込ませてねぇ?用意周到、準備万端で待ち構えてるって訳。判るでしょ?この嫌な感じの気配。僕(私)達の憤り加減。ね?』


この場は黒い靄が立ち込めていた

悪意と害意の気配だ

魔法を使わずともねっとりと身体と心に纏わり付くとても嫌な感覚が周皇の回りに立ち込める

周皇は取りあえず〘威圧〙魔法を使って敵意のあるもの達を無力化しておく


久々の神様達の声をゆっくりと聴くことにする


心地良い声の愚痴が始まる

心地良いので愚痴でも聴いていられる


『この国?この世界の神様に対しての信仰心みたいなのはないのか?』


『イヤイヤあるに決まってるじゃん!あるから君と神託でやり取り出来るんでしょ!』


愚痴は神託だったようだ


『これは神託だったのか…で、俺の声は?』


『君からの切実な?祈りの声の様なモノ(笑)』


『で、俺に何をしろと?神様達よ?』


『まぁぶっちゃけて言えば僕(私)達の代わりに地上を見てきて欲しいかな?あとは僕(私)達の目の届かない所を見て探って救いを求める声を拾ってあげて欲しいんだよ。いくら神様でもね小さすぎる祈りや救いを求める声はどこからでも拾える訳じゃないんだ。悔しいけどある程度の数の信者や多くの信仰心の集まった教会や神殿や強い信仰心が集まった神像や祈祷具を使える真の聖職者などの条件が揃わないと聞き届けてあげられないんだ…神託を正確に聞き届けられる真の聖職者達もね。残念だけど…今は魔族や魔物や魔獣が蔓延る地上からはアイツらが妨害電波みたいなものだから救いの声が祈りの声が僕(私)達に届き難い状況なんだ…』


『成る程な、俺の当座の目標は救いの声に手を伸ばして蔓延る魔物や魔獣退治で次いでに悪党退治で出来たら魔族討伐って所か?ふむ、冒険者なんて都合の良い仕事かもな。あるのか?冒険者って』


『あるよ!冒険者♪サッスガ!元魔王様!頭の回転が早い早い♪』


『ふむ、それならこの国の王から当座の生活資金に賠償金やらなんやらを踏んだくってもいいんだな?』


『餅の掄!!君の数度目の輪廻でようやく家族が全員出逢えるはずだったんだ!それを邪魔してくれたデブチン貴族達とそれを抑えきれなかった無能な王から毟り取れるだけ毟り取るといいよ!僕(私)達も君と君の家族が出逢える事を凄く心待ちにしてたんだからね!能無し王に拒否権は無い!』


神様達も本気で怒っているようだ

能無し王に神罰が下っても可笑しくはないようだ


『…ありがとう…凄く嬉しい…昔よりも神様達が近くに感じるよ』


オース(周皇)…昔、君を…君の家族達と君の国を護ってあげられなかった…ご免なさい…』


『いいんだ。神様達は沢山助けてくれた。神託も沢山くれた。神罰もアイツらに喰らわせてくれた。国を家族達を護ってあげられなかったのは俺が弱かったからだ。神様達のせいじゃない。俺は神様達の声で、神託でどれだけ救われた事か。神魔族に産まれて王になれて異世界でも小さかったけど神様達の声は神託は聴こえてたよ。向こうで心細かった頃に神様達の声が微かに聴こえて来て孤児院から出ても一人でも眠れる様になった。大きな事故からも救って貰えた。あの国は色んな神様が沢山いて寂しくなかったんだ。神社や教会に行けば神様達の声が良く聴こえてたし神父になろうか神職になろうか迷ってた時期もあるんだ。知ってた?』


『うんうん!知ってた!聴こえてた!でも神父や神職になっちゃったら僕(私)達の声が届き難くなるんだ…その神様に仕える事になるから仕方ない事だけどね。それが信仰ってモノだし』


『あぁ、そう思って一つの神様に傾倒するのは辞めた。神様達の声が聴こえなくなる気がしたからな。普通に就職して生活しながら神様達に祈って暮らしていけていた。中々良い生活が出来ていたよ』


『うんうん、君、お仕事大変そうだけど職場でも皆と仲良くしてたしね!知ってた?みんな君の周りにいた人達は君の元国民や臣下達や兵士達だったんだよ!』


『…マジか…通りで懐かしい感じがして直ぐに打ち解けられていたのか…皆と一緒だったのか…』


『うん…召喚を止められなくて本当にご免なさい…直接介入しちゃうと罪の無い人達も巻き込んで…』


『神罰を下してしまうからだろ?神様達』


『うん…君がアンテナ代わりにいてくれれば神罰を下す相手に正確に的を絞れるんだけど君が召喚の途中だったから巻き込んで君にまで神罰が下る可能性があったから介入出来なかったんだ…だから魔道士達の魔力をいっぱい放出させて君の召喚が無事に出来る様にはされて貰ったよ。僕(私)達が神罰を使わずに介入出来る精一杯だけどね♪』


『成る程まあ、五体満足でしかも魔法もほぼ完全に使えそうだし魔力もかなり戻って来たしあとは武器闘技がどれだけ使えるかかな?身体は向こうでもある程度動かしていたけど魔力が無い動きとある動きと力加減の仕方はこっちで動いて確かめないとかな~?』


『それはそうだろうね~?向こうには魔力と魔法はファンタジーの中だけだからね~?魔力の感覚が向こうではないからね。魔力が戻って実際に闘って試さないと力加減は前よりも難しいかも知れないよ?』


『マジか…』


『マジで。向こうの感覚で例えると免許取り立てでカッリカリにチューンアップしたバーリバリのハイパワースポーツカーをいきなりアクセル全開で運転するようなモノだよ?事故を起こしても可笑しくないってモノだよ?今の君は』


『…マジか?』


『マジで。君のスペックはこの世界だと本当に〘人外〙の領域なんだから魔王だと名乗って世界征服に動き出しても可笑しくない程の力と魔力が溢れ返っているんだ。ただし今の君の肉体の強度は常人と大差はないよ?だからはじめは獣や弱い魔物それから弱い魔獣やそこそこ強いヒト族の悪党や弱い魔族って感じで徐々に〘徳〙を貯めて肉体を鍛えていかないと戦略級魔法なんか今の君が使えば反動で消滅しちゃうよ?プクー、パァーン!た~ま~や~てなるよ?』


『ウワァー…自分で血花火になるのはごめんだ…』


『でしょ?』


『うん…それならヤバい時俺はどうすればいいんだ?』


『そのために僕(私)達がいるんでしょ?』


周皇はピキューンと言う音とも神様達が香ばしいポーズをした様な気がした


『あっ神罰か!』


『そう!』


『君がいれば神罰を下すモノを僕(私)達が見定めていれば一人にでも複数に対して瞬時マルチロックオン狙い打つぜ♪神罰は君の魔力を消費しないからバンバン使ってよ♪使用感と悪党と罪人の判別は主に僕(私)達がするから君は的を正確にピックアップする索敵レーダーって役割かな?神罰のトリガーも君にも一部渡すから神罰の使用は一応僕(私)達に事前に聞いてね♪』


『成る程そうか!神様達が精査して的を絞って神罰が下せるって訳か!了解』


『そう!更に神罰を使えば〘徳〙も貯まるんだよ?僕(私)達が神罰を下す相手は何かなオース?』


『〘偽りの正義と真の悪〙にか、次いでに救いを求めるモノ達を救う事になる訳か…そうかそれで〘徳〙が貯まるのか…マジか…』


『マ・ジ・だ・よ!だって異世界にも神託を届けられるとんでもねぇ神様達だよ!僕(私)達!』


『確かに。確かにとんでもねぇ神様達だな。向こうの神様達共楽しそうだったのがなんともだけども』


『それなりに僕(私)達も向こうの世界は楽しかったよ?神様同士でやっぱり同じ悩みを沢山抱えてた。神様だから皆救ってあげたい気持ちは同じだった。でもやっぱり出来ない壁があるんだ。直接の介入干渉は出来ないってルールは同じだからね…奇跡も何度も使える訳じゃ無いみたいだし向こうでは神罰もそうそう使える訳じゃないみたいだったからね。向こうの神様の神罰は強すぎるし〘徳〙を大量に消費するらしくてね。何度も僕(私)達みたいにポンポン使えないんだって』


『あぁ、だから凄く嬉しそうにニュースで〘奇跡的なナニナニが起こりましたー!〙って喜んでいたのか。俺はその辺りずれていたのかも知れないな…へぇ、奇跡的ねぇ?って感じで観てたな』


『まぁ、僕(私)達は強い信仰心と多くの〘徳〙が常に貯まって行くからね?向こうでも昔は多くの〘徳〙が貯まってたらしいけど今は多すぎる娯楽で僕(私)達程〘徳〙が貯まらないんだって』


『向こうは見えない所で多くの悲しみが溢れていたからな…実際…神罰も神話の話で伝わってたからな。世界を多い尽くす大洪水とか国を焼き滅ぼしたいかず(イカズチ)とか大陸を一夜にして沈めた大地震とか強力すぎんだろ…向こうの神様の神罰は…』


『だよね…常に常に〘徳〙を凝縮してたみたいだし。気を抜くと神罰や奇跡が勝手に発動しちゃうらしい。強すぎて気を抜けないんだって。ヤバいよね?』


『人間からしても怖いわ…』


『だからね先ずは君自身に〘徳〙を貯める修行を始めまーす!』


『修行?滝にでも打たれるのか?』


『それは向こうの神職用でしょ?君自身の為のしゅ・ぎょ・う!』


『なんか嫌な感じがしたのは気のせいじゃ無いみたいだな…』


『では始めての修行神託ー!《いきなりですがこの城塞都市で他人と話す時の口調は魔王様ロールか使徒様ロールでw》ちゃんと意味はあるから(笑)』


『マジかー!』


『マ・ジ・で♪では張り切って行ってみよー!』


プークスクスと笑う神様達の声がはっきりと周皇(すおう)には確実に聴こえた。

(((・・;)マジか?

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