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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

愚者のダンジョン

人食いスライム娘ラナの話。

作者: アイ・タカオ

今回は、SFやファンタジーで有名な不定形モンスターの物語に挑戦してみました。

多くのファンタジーでは、スライムは最弱の雑魚キャラとして設定されていますが、最弱のスライムが最強とされているドラゴンよりも危険な存在だとしたら。・・・


 ボクは、スライム娘のラナ。


 背徳の都パリエが、女神の怒りにより滅ぶ10年前に、ボクが地上で引き起こした、大事件為、愚者のダンジョンに無数に生息するスライム娘達の中で、一番の有名スライム娘に成ってしまった。


 スライムは、他のダンジョンでも多数生息していて、最弱の魔物して知られているが、愚者のダンジョンに生息するスライム娘は、他のダンジョンに生息するスライムとは、異なる存在だ。


 私達、スライム娘の祖先は、大魔王の魔力により、人間の娘から、スライム娘に生まれ変わった魔物だ。


 其の為、他のスライムには無い知性があり、人間の女にも完璧に擬態する事が可能だ。


 スライム娘は、他の魔物と違い1人しか創成されなかったが、分裂で数を増やし今では、愚者のダンジョンには、普通に見かける事の出来る魔物娘に成っている。


 ボクも含めてスライム娘達には、理解する事が出来ないが、人間の女に完璧に擬態すると、冒険者達、主に男性は目のやり場に困る様だ。


 其の為、スライム娘達は、半透明であるスライム娘本来の姿で接触する事が多い。


 ※ ※ ※


 当時のフラン王国の王侯貴族の風紀の乱れは、目に余るものがあり我が主たる大魔王もフラン王国の風紀の乱れには、呆れ果てていた。


 ある伯爵領では伯爵が、初夜権を盾に鳥取り花嫁達の純潔を奪い、其の事を抗議する花婿達を領主への反逆罪で捕らえ牢獄に閉じ込めるか、処刑する酷い領主だった。


 又、伯爵は本妻や愛人達に、産ませた娘達も孕ませる裁定の下種野郎だった。


 伯爵は人間との女とのお楽しみに、満足が出来なく成ったのか、より刺激的な快楽を求める様に成っていった。


 人間の女達との行為に満足出来なくなった伯爵が目を付けたのが、美しい魔物娘が、多数生息している愚者のダンジョンだった。


 伯爵は、家臣達を愚者のダンジョンに派遣して魔物娘達を捕らえようとしたが、人間以上に体力も魔力も勝る魔物娘は、ボク以外は誰1人捕らえる事が出来なかった。


 運よくボクを捕らえる事の出来た、伯爵は自らボクを性奴隷として調教しようとしたが、其の日がフラン王国を震撼させた大事件の幕開きだった。


 捕らえられたボクが感じていたのは浚われた恐怖や待ち受ける運命への不安では無く、祖先からの継承した記憶にも無い強烈た飢餓感だった。


 人型からスライムに本来の姿に戻り、伯爵を吸収捕食したのを手始めに館に居た全ての人々、家臣やメイド達も吸収して捕食した。


 スライム娘は、成長が限界点に達すると分裂するのだが、ボクは限界点を遥かに超えているのにも関わらず分裂する事が、出来なかった。


 分裂する事の出来ないボクは、本能のまま生き物達を貪り吸収して無限に成長していくしか術は無かった。


 伯爵の屋敷かあふれ出た、ボクは街の人々にも情け容赦なく襲い掛かり捕食した。


 数時間で街の人々をボクは、オレンジ色の洪水と成り、林の樹々吸収して牧場の牛達にも襲い掛かっていた。


 無限に増殖するボクに、世界中の生き物が、吸収捕食されるのは明かだった。


 事の重大性に気が付いた大魔王様の消滅魔法に、より伯爵領を埋め尽くしていたボクは、一部を残して消滅させられて、世界は滅亡の危機から救われたわけさ。


 伯爵領は、緑豊かな土地だった様だが、ボクが侵食した結果、今では草も生えない荒野と化している聞いているよ。


 元伯爵領の荒野には、人食いスライムの荒野と呼ばれているらしいね。


 大魔王様から聞かされた話では、スライム娘達は、愚者のダンジョンでは大魔王様の魔力により制御されているので伯爵領に浚われたボクの様に暴走状態に成る事は無いので安心だよ。


 ボクもスライム娘だから、大魔王の魔力で制御されている愚者のダンジョンにいる間は、他のスライム娘同様に、人畜無害な魔物娘だよ。


 ※ ※ ※


 ボクが大神殿に案内してきた、5人組の冒険者のパーティーは、ボクの話を聴いて心なしか顔色が悪い様だ。


 大魔王様が来るまでの暇つぶしにボクが経験を話しただけなのだが。


 確かに、ボクはこの経験の為、ダンジョンの内外で人食いスライムのラナと納得の行かない二つ名を賜る事と成った。


 ボクと出会った5人組の冒険者のパーティーは、幸運だった。


 ダンジョンの案内だけでは無く、ボクの貴重な経験を僕自身から聞く事が出来たのだから。


 冒険者のパーティーの2名のメンバー、聖女と女魔法使いは更に幸運だ。


 大魔王のお眼鏡に叶えば、魔物娘に変身してハーレムの一員として迎え得られるか、永遠の若さを保ったまま幻影水晶に封じられるだから。


 ボクの希望としては、2人とも魔物娘に変身して欲しいな。


 聖女のお姉さんは、妖艶なサキュバスが似合うと思うよ。胸が豊かなロリ顔の女魔法使いのお嬢さんには、頭に山羊の角があるサテュロスが、お似合いだと思う。


 魔物娘に変身後は、僕と一緒に大魔王様に可愛がっつて貰い、又、他の魔物娘と戯れ愛を交わそうよ。


 ボクはスライム娘の能力を生かして変幻自在の姿で、2人を満足さして上げるからさ。


 ※ ※ ※


 作者補足


 スライム娘は他のダンジョンに、生息するスライムを参考に大魔王が人間の娘を素材として創成したオリジナルの魔物娘です。


 能力しては、物理的攻撃の無力化、他の生き物へ擬態する能力が、あります。


 大魔王は、現在日本からの転生者なので前世に見た、アニメや映画等を参考にスライム娘を創成した様です。


 スライム娘の生殖方法は完全なる無生殖生殖で分裂により数を増やしていきます。


 分裂した個体は、分裂前の人格や記憶を引き継いでいますが、分裂後は、別人格へと成長して行きます。


 この物語が掛かれている時点では、分裂後に様々な生態へと進化した、スライム娘が多数確認されています。


 治癒魔法を使う事の出来る白いスライム娘、アルコール成分が大好物のブドウ色のスライム娘、体硬化する出来る銀色のスライム娘等等、多様なスライム娘が確認されています。


 進化のスピードが速く今後は、我々の予想の付かないスライム娘が現れる可能性が有ります。


 この物語のスライム娘ラナは、愚者のダンジョンで冒険者達の散らかした、ゴミゃ残飯等を片付ける清掃が専門のスライム娘でした。


 上記の事件の後、不本意にも人食いスライムのラナの二つ名を賜り、数多くいるスライム娘達の中で一番の有名スライム娘に成りました。


 愚者のダンジョンに訪れれ冒険者の中には、彼女の事を恐れる冒険者も多い為、人畜無害のスライム娘だとアピールに余念の無いスライム娘のラナでした。


 浚った伯爵に責任の大半が有るとは言え、フラン王国の内外を震撼させる大事件を引き起こ元凶なのだから。・・・


 無駄な努力に思えますが。・・・


 ラナは事件後は、愚者のダンジョンに多数生息するオレンジ色のスライム娘から、翡翠色のスライム娘に体色が変化しています。


 愚者のダンジョンでは、翡翠色のスライム娘はラナ以外に存在しないので、数多く生息するスライム娘達の中で彼女は、容易に区別する事が出来ますよ。

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[良い点] 最初から最後まで語りで終わっており、ラヴクラフト的な雰囲気がとても良い 今後もとても期待している [気になる点] 誤字脱字が全編を通じて非常に多すぎる 前書きと後書きが蛇足で雰囲気をぶち壊…
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