冒険者の行動
あの後食事を持って行った。4人は美味しそうに食べていた。
「うめえ!なんだこれ!こんなに美味いもんか?不思議だ。オークは肉は食わねぇって言うし。どうなってんだ?女にも興味持たねーし、ほんとにどうなってやがるんだ?はっ、そうだ、ここのオークだけ異常だというのもあり得る。全部がこんなわけないよな。危ない危ない。しっかし、どうなってやがるんだほんとに。」戦士
「ほんとあり得ないわ!!このうら若き乙女たちを捕まえて臭いだなんて!!?そんなわけ!!!ないとは言い切れ・・ない・・・か・・・・。あのオークが嘘を言ってるとは思えないし・・・。」魔法使い
「そうだな、匂うのは俺たち自身がわかってることだ。今更じゃねーか。」戦士
「そ、そうだけど、あんな風に言われたら、傷つくわよ!!」魔法使い
「そうだよなぁ、俺はリーダーのあの案内してくれた奴だけが頭がいいんじゃないかと思っていたがどうにも他のやつらも頭がいいかもしれん。俺達以上にな。」戦士
「それは、俺も思った、言葉は通じるようだし、何より文化がある。オークが性欲に負けないのが何よりの証拠さ。普通のあいつらなら、所かまわず発情するはずだぜ。それがこんな常識をもって暮らしているなんてどうなってやがるんだ。」斥候
「何かあるはずだ。オークの進化か・・・。はっ、そうか!!進化だ!!あのリーダーが色違いだったのもそう言う事なら頷ける。一人だけ黒っぽかったものな。他は褐色だというのに。でも敵対していないのがなによりも助かった。ギルマスになんて伝えればいいか。話を聞いてくれるか・・・・。まあ、大丈夫か、ギルマスなら判断は間違わないだろう。敵対となれば、俺達では歯が立たない赤子の手を捻るようだった。間違っても戦闘は避けたいな。ならばついてきてもらうしかないな。あのリーダーのハイオークに聞いてみるか。」戦士
「それにしても、美味しいのが腹立つわね、私たちよりよほど上等なものを食べているじゃない。生活でも負けるなんて。人間として自信を失うわ。」魔法使い
「それは俺も思った。なんか雰囲気が違うよなここって。歯が立たないのにそんなに恐怖は感じない、それに優しいしな。人間の村より優しいんじゃないか?それに皆生き生きしてるしな。」戦士
「そうね、子供も強かったし、それに何よりリーダーがせいかんな顔つきしていたしね。」魔法使い
「なんだ?惚れたのか?(ニヤニヤ)」戦士
と話は続く。横道にそれながらも色々と話し合ったみんなはそれぞれ眠りについた。眠りにつく前にアルフレットが来たのは言うまでもない。食器を片づけに来たのだ。そこでまたひと悶着あったが、今は落ち着いた。そうそう、明日はアルフレットが町に付き添ってくれるという。なので一安心した。まだ問題は山積みだが、当事者がいれば何とかなると思われる。そんな、淡い期待を寄せて、眠りにつくのだった。
そうして朝を迎えた。