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オークな紳士  作者: もちぞう
3/4

冒険者

 冒険者は4人であった。斥候、戦士、魔法使い、弓使いの4人だった。男2人女二人の4人パーティであった。近くの街道を通っていた冒険者達がオークの姿を確認して、その裏どりのために偵察に来たとのことであった。今4人は捕縛してある。抵抗を見せたが、オークたちが無傷で捕縛して見せた。それを村の真ん中に連れてきて村長や俺に話を聞きに来た。縄で縛られている。その顔には恐怖が浮かんでいてこれからどうなるのかと俺たちの動向を確かめている。子供たちが冒険者の武器で遊んでいる。それを人語で注意すると、冒険者達が驚いた顔をする。とりあえず話してみるか。



「言葉は話せますか?」アルフレット

「ああ、あんたは話せるんだな。」戦士

「ええまあ、少しですが・・・。」アルフレット

「十分だ、俺らは食われるのか?」戦士

「いいえ、オークは肉食ではありません。」

「じゃあ、私たちを犯すのね?」魔法使い

「いいえ、うちではそのようなことはしておりません。人間は臭いですし。」

「なっ!?オークに言われたくないわよ!!そんなはずないわ!!!」魔法使い

「では、いつお風呂に入られましたか?」

「そ、それは・・・・。入ったことない(小声)。」魔法使い

「わ、私も。」弓使い

「うちの集落では毎日お風呂に入ります。今も子供たちが入っているでしょう?一緒に入ってはどうです?匂いも落ちますよ?」

「でも、裸を見られるわけにはいかないわ!オークが発情したらたまったもんじゃないわ!」魔法使い

「私たちは発情しませんのであしからず。ちゃんとメスのオークが主導権を握って発情しないようになってますから。それに臭いですし。」

「なっ!?また!臭いって言った!?信じられない!!こんなにかわいい子捕まえて臭いですって!?オークのほうが普通は臭いでしょう!!!」魔法使い

「オークは綺麗好きですのでその限りではありません。」

「じゃ、じゃあ、私たちは襲われないんですね?」弓使い

「ええ、襲いませんよ、あなたたちが襲ってきたから捕まえただけです。さあ、お風呂に入りましょう」

「わ、わかったわ!その代わり縄はといてくれるのよね?」魔法使い

「そうしますが、変なことはしないでくださいね。子供でもあなたたちではかないませんから。」

「う、嘘!!子供くらいには勝てるわ!!やらせて頂戴!」魔法使い

「卑猥ですよ、昼間から発情しないで下さい。」

「ち、違うわ!!戦わせてって事!!」魔法使い

「ふうーーーっ!しょうがないですね、カイト戦ってあげて怪我させないようにね。」

「はーーい!」カイト

「目にものを見せてくれるわ!」魔法使い

「はい、じゃあ武器もって、はじめ!!」

「こんだけ離れてれば余裕よ、アースバインド!なっ!?よけられた!!ま、参りました。」魔法使い



 地の拘束を飛んで避けて剣を素早く突きつけた。その動きは見事で冒険者も感心している。というか、自分たちとの技量の差に愕然としている。



「わかったら、余計なことをしないで風呂に入って下さい、人払いしますので。男の人はあっちにもう一つ風呂がありますので、そっちを使って下さい。」

「わかった、ありがとう、風呂は初めてだ。こんな機会もなければ風呂なんて入ることはなかっただろう。恩に着る。」戦士

「ずいぶんと落ち着きましたね、そのほうが助かりますけど、ゆっくりしてください。変なことは考えないでくださいね。」

「ああ、わかった、お前らも変なことすんなよ?」戦士

「おう」斥候

「「うん」」魔法使い 弓使い

「じゃあ入っちゃってください。」

「「おう」」

「「はい」」



1時間後~



「最高だな!!風呂がこんなに気持ちいいとは思わなかったぜ!」戦士

「そうね!これは病みつきになるわ!!」魔法使い

「俺もこんなに気持ちいいとは思わなかった。」斥候

「私は髪が綺麗になりました。」弓使い

「くつろいでいるところ悪いですが話があります。」

「なんだ?話って?」

「この集落の話です。人間の街に戻ってこの集落が危なくないと伝えて欲しいんです。ちょうど街道の真ん中あたりのようですし人間を泊めることもできますよ?なのでどうか、穏便に話を通してください。」

「わかった、これでも高ランクの冒険者だ、ギルドマスターに伝えさせてもらう。」

「よろしくお願いしますね。では集落で一泊されていくといいでしょう。部屋を準備します。ついてきてください。」

「おう」

「匂いがなくなったからって襲わないでしょうね?」

「大丈夫です、まだ臭います。」

「え!!?嘘!!?どこが匂うの?教えて!」

「大丈夫です、それほど嫌な臭いではありませんから。」

「ほっ!良かったぁ!全身隅々まで洗ったのに匂うなんて言われた日には堪えるわ。」

「さ、この家です。武器は明日帰る時に渡しますので、それまでゆっくりしていって下さい。夕食はもうすぐできますので、お待ちください。」

「「「「はい」」」」

「では。」

「どうも、お気遣いありがとうございます。」



 そのあと、ご飯が来るまで4人で話し合っていた。

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