表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記憶の人々<メモリーズ>  作者: レン・小坊
記憶の人々の会合
2/2

平凡な人生

僕の人生は至って平凡だ。成績優秀なわけでもなく、凄く成績が悪いわけでもない。学校のテストの順位はいつも真ん中あたり。べつに素行が悪いわけでもなく、だからと言って品行方正なわけでもない。勿論、悪いことをして先生や親に怒られたことはあるし、いいことをして先生や親に褒められたこともある。でも、これって普通の高校生だったら誰でも一回は経験したことがあることだ。それに僕は、特に秀でたこともない。運動神経だって人並みだ。そんな僕は、この平凡な人生にうんざりしていた...



なんてことはなく、僕はこの平凡な人生を愛していた。だって、平凡だからこそ虐められることもなく、虐めたこともない。ラノベの主人公に多い変なトラブル体質も持ってないから、変な事件に巻き込まれたりもしないし、曲がり角で女の子とぶつかって始まるラブコメ展開も経験したことない。(1回だけ30代ぐらいのサラリーマンとぶつかったことはあるけど)

勿論、平凡だからといって何の努力もしなかった訳ではない。最低限の身嗜みは整えているし、クラスの話題についていけるように常に流行は押さえている。クラスで孤立しないように友達作りも頑張った。お陰でクラスメイト全員と良好な関係を築いている。

そんな僕、藤峰蒼は現在命の危険を感じていた。


あまりにもお腹が痛すぎて...


僕は5時間目に入る前にお腹の異変に気付いたんだ。なんか調子がおかしいな?って。でも、未だその頃はそこまで痛くなかったから放置した結果、これだ!あの時行っておけばよかった。でも、まさかお腹の痛みで死にそうになるなんて想像つかないだろ!あぁ、こういう時校則というのは恨めしい...。

なんでトイレ行って戻ってくるのに入室許可を取らないといけないんだ!しかも、遅刻に含まれて内申下がるなんておかしいでしょ...。僕は可もなく不可もない成績だから内申下げられたら大ダメージを喰らう。はぁ、授業終わるまで後何分かなぁ?......何でさっき見た時から5分も進んでないんですかねぇ?え、ちょっと、本当、何で?このまま30分以上この痛みに耐えろと?いや、マジ無理!このままだと僕死ぬよ?学校で死者出ちゃうよ?本当にいいの?いいんだね?いいんでs(割愛)



〜〜〜〜〜〜約40分後〜〜〜〜〜〜


ガチャ、バタン。

ふぅ〜、何とか助かった〜。本当死ぬところだった〜。さて、教室に戻ろうかな。それにしても廊下に誰もいないなんて珍しいなぁ。


「大丈夫だったか?」


誰もいないはずの後ろから声が聞こえた。僕は黙って後ろを振り向く。勿論、誰もいない。...。僕は全速力で教室へと走った。


はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。教室に着いた僕はきれた息を取り戻すように大きく呼吸する。なんだったんだ?さっきの声。誰もいないのに確かに僕の後ろから聞こえた。いや、後ろと言うより()()()()()()()()()()()感じたように思える。いや、ほんと不気味だなぁ。僕ホラー無理なんだけど。何かに取り憑かれたりしてなければいいなぁ。いや、本当に取り憑かれてないよね!?怖いから、今度近くの神社にお祓いでも行こうかな。


ズキッ


「うっ、こんなに時にいつもの頭痛か。...。そういえば、さっきの声どっかで聞いたことあったような。」


僕は小さい頃から偶に頭痛があった。この頭痛は歳を取るにつれ頻度が短くなっていて、最近では3日に一回のペースで起こるようになっている。それに僕は頭痛と同じように偶に変な夢を見る。二十歳ぐらいの青年と幼い少年が四肢を鎖に繋がれて眠っている夢を。


「そうだ。さっきの声は夢の中でその2人に呼びかけている、姿が見えない謎の声だ。声は認識できるのに言葉を認識できないあの不思議な声。でも、さっきははっきり言ってることが聞こえたよな。僕の気のせいかな?」


僕はそんなことを考えながら次の授業に向けて準備をする。この夢と声が僕の愛している平凡な人生をぶち壊すことになるなんて想像もせずに。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ