表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

24時間中20時間、私は眠っている!

作者: 七瀬





___私は、病気なのかもしれない!

それは? 【私の睡眠時間】の事なの。



___一日のうち、20時間も私は眠っているわ。

眠っていない4時間は? 食べているか? お風呂や最低限

しないといけない事をしているの。



___だから?

家族の助けがないと私は生きていけないのよ。

学校にも外に出る事すら、困難な事だわ。



___私は、いつでもどこでも突然、眠ってしまうから。

どうやっても、起きていられないのよ!

目が勝手に閉じてしまうから!



___それに私の、思考も停止してしまうしね!

急に、バタンと倒れ込んで深い眠りについてしまうのよ!



___だからね?

常に、私の傍には、、、?


家族の誰かが傍に居ないと生きていけないの。




 *


___だけど?

そんな私に、22年間で初めての彼氏が3ヶ月前にできたの!

彼の名前は、【ウィーン】25歳で、カメラマンの仕事をしているわ!




___彼と初めて出会ったのは?

母親が私の傍から少し離れた瞬間、私は一瞬で眠りについてしまったのよ。


【バタン】と急に私は地面に倒れこんで。


それを、たまたま見ていた!

彼が、私を抱きかかえて救急車を呼ぼうとした時に母親が気づいて

私のところに駆けつけてくれたの。




___それからなのよ。

私と彼の関係が深まったのは、、、。


___私のパパもママも彼を家族の一員として!

受け入れてくれたわ! 



___私に、学校に行かせる事も友達を作らせてあげる事も

出来なかったからと、パパもママも後悔しているみたい。



___だから?

せめて! 彼氏ぐらいは作らせてあげたいって!

女の子に産れたんだし! 人生の中で、せめて! 一つでも

願いを叶えてあげたいって。



___パパは?

私が知らないところで、一人でお酒を飲みながら泣いているらしいの。

何故? あの子が、こんな病を持って生れてきたのか?

パパは私に、本当に申し訳ないと...。




 *



___私はね?

いつも、時間との闘いなのよ!

眠ってしまう前に、僅かな起きている時間にいろいろ言われるの。

私の記憶量は? この短い時間の中で、パンパンに詰め込まれるのよ。



いつ? 眠りにつくか?

分からない私を、家族が私を支えてくれたわ!




___いつか? 私は、家族に恩返しがしたいの。

2つ下の弟にも、何時も感謝しているわ!




___私は、人の助けがないと生きていけない!

1人だと? 何時、何処で眠ってしまうのか分からない。



私が、眠っている間に財布やいろんなモノを盗まれるかもしれない。

知らない人に、誘拐されるかもしれない。

最悪! 殺されてしまうかもしれないわ!




___私の、この病気は?

特殊な難病で、医者には治療法がないと言われたわ!


治す事は、今の医学ではできないそうよ。





___それでも、

私は、生きて行かないといけないの!

いろんな人たちの助けを借りて、生きていくわ!



___それに、

いつか? この病が治る時が来るまで。

私は、生き続けなくちゃいけないのよ!



___私と同じ病気を持った人たちの為にも!

私は、この病気を克服して見せるのよ!





___誰の為でもない! 私のためにね!

生きることを諦めたりなんかしないのよ!!!




最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ