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武龍伝  作者: もんじろう
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「ああ」


 白帯が頷く。


「殺れ!!」


 白帯の声と同時に、忍びたちが蜜柑と春馬に接近する。


 隼人が二人を守ろうとするが、蛇美羅が間に入り、邪魔をした。


(こいつ…)


 隼人は感じ取った。


 明らかに変わっていた。


 刀を構え眼前に立つ蛇美羅の剣気が前回とは桁違いに増している。


 油断ならざる敵であった。


「春馬!」


 隼人が呼んだ。


「隼人!」


「蜜柑を連れて逃げろ! 俺も、こいつを片づけたらすぐに行く!」


「分かった!」


 春馬が蜜柑の手を取る。


「行こう!」


 蜜柑は魂を繋ごうと念じてみたが、何も起こらなかった。


 蜜柑の降霊は場所、人、さまざまな条件が揃わねば、成り立たない。


 魂を呼べない蜜柑は、ただの城育ちの姫である。


「隼人、武運を!」


 蜜柑はそう言って、春馬と走りだした。


「あたしを片づけたら、すぐに行くだって?」


 蛇美羅が、くくくっと笑う。


「そいつは望み薄だねぇ」


 蛇美羅が中段に構えた。


 隼人も腰を落とし、二刀に手をかける。

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