表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武龍伝  作者: もんじろう
63/204

63

 並走する針蔵が跳んだ。


 陽炎に抱きつこうと両手を広げる。


 が、その手は空を掻いた。


 陽炎が俊敏な動きで跳び上がり、難を逃れたのだ。


 陽炎は針蔵の頭上を越え、背後へと降りていく。


 右手の小刀が針蔵の首に振り下ろされると見えた、そのとき。


 針蔵の背中から突如、槍先ほどの長さの針が無数に突き出た。


「なっ!?」


 あまりの奇襲に、陽炎はたじろいだ。


 が、何とか身をかわし、ぎりぎりのところで致命傷は(まぬが)れた。


 忍び装束の胸と右脇腹が裂け、かすり傷から血が舞う。


「おうっ!!」


 針蔵が声を上げ、着地した陽炎へと突進する。


 背中だけでなく、顔の前で組んだ両腕の外側にも無数の針が飛び出している。


 またしても、かろうじて陽炎は横へ跳び、攻撃をかわした。


 左ももをかすった針が、血を滴らせる。


「針蔵、殺すなよ!」


 陽炎の背後より化彦の声。


 おそらくは焔を殺害し、この場へ駆けつけたか。


 二人の怪人に挟まれ、陽炎は絶体絶命に陥った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ