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武龍伝  作者: もんじろう
56/204

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 蜜柑がそれを押し退け、逆に春馬を庇おうとする。


 蜜柑の見る限り、春馬はひょろりとして剣術はまるで駄目そうだ。


 おそらくは、忍びたちと一合も斬り結ぶことすら出来ずに殺されてしまうだろう。


「蜜柑さん、危ない!」


「春馬こそ!」


 何やら揉めだした二人を見て、鳳衆の忍びたちは、げらげらと笑った。


 たかだか三人の子供。


 蛇美羅が隼人を斬り、自分たちは労せず蜜柑と春馬を斬る。


 赤子の手をひねるような簡単さだと思っていた。


 その、緊張感が途切れた瞬間に、蜜柑の前へと出た春馬が掌中から何か小さな物を投げた。


 蜜柑は空中を飛んでいく物体が、先だって春馬が説明していた「エレメントシェル」だと気づいた。


 小さな白い球は二人の正面に立つ忍びの身体に当たった。


 刹那。


 すさまじい炎が忍びの全身を包んだ。


 激しい火勢は忍びの左右に居た仲間たちも、あっという間に飲み込む。


 三人の忍びが悲鳴をあげ、その場に倒れた。


 他の忍びたちは驚き、ただただ仲間が焼け死ぬのを見ている。


 蛇美羅の顔もはっとなったが、眼前の隼人に隙を見せるわけにもいかず、振り向けない。


 三人が動かなくなると、ようやく事態を把握した残りの忍びたちが色めきたった。


「おのれ!!」


 口々に怒声をあげ、刃を二人に向ける。


「わ!! どうしよう!?」

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