表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武龍伝  作者: もんじろう
53/204

53

 春馬と蜜柑が隼人を見る。


「その球は限りがあるだろ。無駄に使うな」


「そか。う、うん」


 春馬は頷いたが、少々、残念そうであった。


 武者修行の隼人、見聞を広めるための春馬、二人が偶然に出逢ったのは二年前、そこからはずっといっしょに旅をしている。


 あっという間に意気投合し、今ではすっかり阿吽(あうん)の呼吸だった。


 蜜柑の窮地を救った後、竜丸誘拐の事情を聞くやいなや、二人はすぐさま協力を申し出た。


 両者とも悪を許せぬ気質である。


 蜜柑は嬉しかった。


 いかな「幽霊姫」といえども、たった一人で全容の分からぬ敵と戦うのは、やはり不安であったからだ。


 しかも、あれほど城では気味悪がられていた蜜柑の霊能力を二人は何の抵抗も無く、すんなりと受け入れた。


 空怪に逃げられた後、虎然の魂を元に戻す様子を隼人と春馬は興味深そうに眺めていた。


「この幽霊、めちゃくちゃごついな」と隼人。


「霊体をどうやって繋ぎ止めているのか…気になりますね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ