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武龍伝  作者: もんじろう
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 武尊は最後に配下の武将に、こう告げたという。


「もし、日の本に再び危機が迫ったなら、三つの鐘を鳴らし、門を開け。わしがこれから行く世界より、無敵の兵たちが駆けつけるであろう。将軍家の下知(げち)を受けて戦う異界の軍勢じゃ」


 武尊が去った後、しばらくは次の将軍家が三つの鐘を管理したが、そこで新たな世を造ろうとする重臣たちは、はたと気づいた。


 三つの鐘による武力は、確かに日の本を救う力がある。


 しかし、武尊のときとは違い、何の代償も払う必要がない強力な武力とは危険ではないか?


 武尊のような人格、能力が伴った指導者なら良いが、そうでないときはどうなるのか?


 将軍家に異を唱えただけで滅ぼされるのではないか?


 重臣たちの不安は日増しに膨らんでいった。


 これを見た将軍家は、大いに憂慮(ゆうりょ)した。


 戦いで荒れ果てた日の本を建て直すには、自分一人ではなく大勢の重臣たちの力が必要だ。


 彼らの不安を取り除いてやらなければならない。

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