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武龍伝  作者: もんじろう
23/204

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 腕丸との戦いにかまけているうちに、竜丸を抱えた空怪の姿が消えていた。


 腕丸の死体の後方で空間の揺らめきが見える。


「しまった!!」


 慌てて蜜柑が駆け寄ったが、中へ飛び込む直前に揺らめきは、かき消えた。


 蜜柑は無駄と分かっていながら、弟が消えた空間に何度も手を伸ばした。


 その様子を隼人と春馬が戸惑いつつ見つめている。


「竜丸…」


 蜜柑が悲しげに呟いた。




 竜丸を抱えた空怪は、かつて小諸信竜の父、鬼道信虎の城であった鬼道城の本丸御殿へと転移した。


 この城は信虎と信竜が争いとなった折、信虎が命を落とし、その後は主も無く打ち捨てられ、今に至るのだが、どういうわけか荒れ放題のはずの城は立派に修復され、まるで新築したばかりのような雄壮さで辺りを睥睨(へいげい)しているのだった。


 あまりの異常な事態の連続に気を失っていた竜丸が、ようやくその両眼を開いた。


「ここは!?」


 見知らぬ景色に驚きを隠せない。

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