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武龍伝  作者: もんじろう
203/204

203

「うん、仲間だね!」


 春馬が同意した。


 隼人が眼を細める。


「春馬と蜜柑の関係は仲間以上だけどな」


 隼人の言葉に蜜柑と春馬の顔が真っ赤になった。




 まずは無法丸が、その場を去った。


((ぬい)の墓参りに行くか)


 美剣と話したことで、かつて交情のあった女を思い出していた。


 次に静香、奇妙斎、そして三人の巫女たちが去った。


 そして隼人が去る。


 最後に残ったのは蜜柑、竜丸、夜叉姫、春馬、陽炎だった。


 夜叉姫は今一度、父の遺体に手を合わせた。


「里の者と連絡を取り、ご遺体は小諸城へ運びます」


 陽炎が言った。


 夜叉姫が再び、こみ上げてきた涙をこらえ、頷く。


「では」と陽炎。


 五人は鬼道城を去った。


 主人を失った巨大な脱け殻のような城だけが、そこに残された。




 暗闇の回廊を進む三人の姿があった。


 正確に言えば、一人は首に繋がれた鎖で、ずるずると引きずられている。


「冥様、お許しを!!」


 信虎が、わめく。


 冥が、その顔面を踏みつけた。

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