表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武龍伝  作者: もんじろう
193/204

193

「いや、私はすぐに冥様の世界へと帰らねばならない。姉上には武丸が元気であったと伝えてくれ。死んでいるのに元気とは、おかしな話だが。信竜殿にもよろしくな」


「武丸」


 冥が言った。


「正体がばれると本当は、その身体は土くれになる決まりなんだよ。まあ、結局はそれもあたしの、さじ加減だけどさ」


 武丸が振り向き、冥に頭を下げる。


「お前、何でも頭を下げたら良いと思ってないかい?」


 武丸が右手の人差し指を自らの口の前に立てた。


「わ。しーって? うるさかった? ごめんね。じゃあ、ねーよ!!」と冥。


 頬を膨らませる冥を無視して、武丸が一同に向きを戻した。


「おっと」


 無法丸が言った。


 刀を鞘ごと武丸に渡す。


「こいつは返す」


 武丸が刀を受け取った。


「お前には関係なかったにも関わらず、ここまで、よく助けてくれた。礼を言う」


「ああ、気にするな。俺はこういう性分(しょうぶん)なんだ」


 武丸の言葉に無法丸が答えた。


 武丸が静香に視線を向けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ