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武龍伝  作者: もんじろう
183/204

183

 信虎の右肩から、またしても甲虫の脚が飛び出した。


 三本の脚は重なり、強固な盾となって、隼人の斬撃を受ける。


 二本の脚の先端が黒い血を撒き散らし、斬り落とされた。


 しかし、最後の一本が、ぎりぎりのところまで斬り込まれながらも攻撃を受け止めきった。


「ちっ!!」


 隼人の顔が曇る。


 信虎の左肩から生えた三本の甲虫脚が隼人へ飛んだ。


 空中で身体をひねり、隼人が紙一重でかわす。


 着地した隼人に信虎の刀が斬りつけた。


 隼人の刀が、それを受ける。


 が。


 信虎の異常な膂力(りょりょく)


 蛇美羅の比ではない。


 隼人は、あっという間にひざまずき、上から押さえつけられた。


 そのまま、ぐいぐいと潰されそうになる。


「「隼人!!」」


 友の危機に蜜柑と春馬が、堪らず飛び出した。


 蜜柑の両眼が銀色に輝く。


 この広間に入ったときは見当たらなかった霊が、今は居た。


 蜜柑の頭上で白い煙が、たゆたう。


 春馬は「エレメントシェル」を信虎に投げつけた。

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