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武龍伝  作者: もんじろう
182/204

182

 人ならざる者の異常な妖気が信虎の全身から、どっとあふれ出し、隼人の顔を暴風の如く打つ。


 常人であれば数秒とて耐えられぬであろう、その殺気。


 だが、刮目して見よ。


 美剣隼人の顔を。


 笑っている。


 この少年は笑っている。


 楽しくて、(たま)らないというふうに笑っているのだ。


 両脚を開き、腰を落とし、両腕を交差させ二刀の柄を握る。


 ぺろりと唇を舐めた。


「来いっ!! 化け物っ!!」と隼人。


「殺してやる!!」


 信虎が怒鳴りつつ、前に出る。


「俺流、バツ斬り!!」


 隼人の二刀が疾った。


 信虎の刀が、両刀が交差するのを受ける。


 隼人の左手に持った刀が真ん中ほどで、へし折れた。


 瞬間。


 隼人が右手の刀を翻し、上へと跳んだ。


 身体を横回転させ、その勢いを加えた一刀を信虎の顔面に叩き込む。


「俺流、一刀旋刃(いっとうせんじん)!!」


 神速の必殺の一撃。


 このままいけば、信虎の頭は横に真っ二つに断ち割れる。


 だが。


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