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武龍伝  作者: もんじろう
18/204

18

 虎然は飛刃の刃を二枚ずつ重ね、左右三組の両腕で力任せに、ねじり折った。


 すさまじき怪力であった。


「供養、供養! 刀供養じゃ!!」


 虎然が歓喜の声をあげる。


 蜜柑の歩みは止まらない。


 竜丸を抱えた空怪へと突き進む。


「ひひひひひっ!!」


 突如、男の笑い声が響いた。


 空怪の隣に立つ腕丸である。


「六本!! 六本だと!!」


 興奮のあまり腕丸の両眼が、てらてらと輝いていた。


 すすっと蜜柑と空怪の間に立ち塞がる。


「狂虎様より魔力を賜った、この腕丸が相手してやろう」


 にやにやと笑った。


「六本!! ひひひ、六本!!」


 楽しそうに連呼する。


 蜜柑はそんな新手の敵も、意に介さない。


 腕丸に向かって前進していく。


「小娘、勝負!!」


 腕丸が叫ぶ。


 腕丸の長く垂れ下がった袖が開き、そこから。


 八本の刀が飛び出した。


 あろうことか、腕丸には左右四本ずつ、八本の腕が生えていたのだ。


「ひひひっ!! 六本っ!!」

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