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武龍伝  作者: もんじろう
174/204

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 勝利に酔っていた信虎が、そちらへ視線を走らせる。


 他の五人も顔を向けた。


 そこには。


 蜜柑たち、七人が立っていた。


「何だ、お前たちは?」


 信虎の言葉に蜜柑は怪訝な顔をした。


「竜丸!?」


 弟に呼びかけるが、その霊能力に(ひい)でた瞳は竜丸以外の、もうひとつの気配を感じ取った。


「竜丸に何かが憑りついている!」


「よく分かったな、小娘」


 信虎が言った。


「では、お前が蜜柑か。ここまで、たどり着くとは運が良い奴」


 信虎の言葉に蜜柑は眉を吊り上げた。


 ようやく見つけた弟が、何か邪悪なものに身体を奪われているとは。


 大広間へと侵入し、七人は信虎の元に進んだ。


 七人の中でも、さらに足早に進む者が居る。


 静香であった。


 腰の刀に右手をかけ、信虎へと疾走する。


 竜丸の声の調子と全身より立ち昇る邪気から、その正体が自分を騙した狂虎、すなわち信虎であると看破(かんぱ)していた。


 この勢いのまま、信虎を斬るつもりである。


 他の六人が、静香の殺気に気づく。

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