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「結局、その武龍という者の言う通りにするのが一番、良さそうじゃのう。ここは協力して鬼道城へ乗り込むとするか」
その言葉に皆が同意した。
かくして。
蜜柑。
隼人。
春馬。
陽炎。
無法丸。
静香。
奇妙斎。
七人の集いし者たちは鬼道城へと歩み出した。
しばらく後、七人は鬼道城の城門前に、たどり着いた。
「しかし」
奇妙斎が言った。
「来てみたものの、どうやって城門を抜けるかのう」
「ふ」
静香が笑う。
「無理に通るまで」
「ええ!?」と春馬。
何人、居るか分からない城の手勢全員と戦うのだろうか?
それはなかなかに血生臭い、さながら合戦場の如くなりはしないか、という懸念からの驚きである。
しかし考えてみれば、鳳の兵と鳳衆が七人を「はい、そうですか」と素直に通すわけはない。
結局は静香の言う乱闘沙汰しか答えはないのか?
「いや、さっきからおかしい」
陽炎が言った。
「確かにな」と無法丸。
「ここまで来たのに城方に何の反応もない」