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武龍伝  作者: もんじろう
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 春馬が「えへへ」と笑う。


「お前は天才だぜ」


 隼人も笑う。


 蜜柑も笑った。


 仲間を失わずに済んで良かった。


 心から、そう思った。


 武龍に指示された目的地も遠くない。


 竜丸の居場所も、その近く。


(待ってて、竜丸。ボクが必ず助けるから)


 蜜柑は、いっそうの固い決意に表情を引き締めた。




 滝壺へと静かに注ぎ込み、しぶきを散らす美しい水の流れ。


 太陽の光にきらめき、虹を作りだす。


 滝を眺める岩場の側に、小屋が立っていた。


 小屋の中には、その主である魔祓い師、(みさお)と無法丸、そして陽炎が向かい合って囲炉裏端に座っている。


 無法丸と陽炎は無事に合流し、この場へとやって来たのだ。


 牙狼に咬み破られた陽炎の忍び装束は、無法丸が化彦から回収し、洗った物に着替えられている。


 操は二人の訪問者を細い眼で順に見つめた。


 鍛治師の格好で、頭に布を巻きつけている。


 布には二人が見たことのない複雑な模様が描かれていた。


 魔祓いのまじないなのか。

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