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武龍伝  作者: もんじろう
119/204

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 引き絞りに絞られた静香の身体が放たれる。


 跳び上がりながら、ひねられた上半身が元の位置へと戻っていく。


 同時に腰の脇差しが、迅雷(じんらい)の疾さで撃ち出される。


 拳法は見た。


 自らに引導(いんどう)を渡す、美しき死神の顔を。


 静香の斬撃は拳法の顔面を真っ二つに断ち割った。


 血潮を撒き散らし、拳法は地に落ちた。


 拳法は死んだ。


 続いて静香が着地する。


「おーい!!」


 静香の背後から呼びかける者が居る。


 静香が振り返ると、奇妙斎が桜を抱えて、こちらへ走ってくる。


 その後ろに五人の忍びの乗る巨大手裏剣が迫っていた。


「きれいな娘さん、何とかしてくれ!!」


 奇妙斎が叫んだ。


 その切迫した言葉とは裏腹に、口調には何やら余裕がある。


 静香は奇妙斎たちの方へと身体を向けた。


 奇妙斎が静香の横を走り抜ける。


 静香が、拳法が落とした長刀を拾う。


 静香へ巨大手裏剣が突っ込んだ。


 静香が跳ぶ。


 手裏剣に乗った五人の頭上に出た静香の身体が半転した。

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