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僕だって。俺だって。私だって。  作者: ねむるくん@ましゅみー
3/3

心までバケモノになる前に。

あれから、もう何日も薄暗い路地裏を歩いた。

一向に映像の子を見つけられない。

その時、僕は何かを閃いた。

「いい事思いついた…」

そうだ。

この世界に人間がいっぱいいるからダメなんだ。

「少しずつ減らしていけばいい…うん。減ラしテ、いけバ」

この時、いや、もうずっと前からだろう。

僕の心には人間として生きていくための何かが欠けていた。



そして、太陽の光に慣れてきたころ、少し外に出てみようと思った。

これが僕が人間とは完全にかけ離れた存在になるキッカケだった。

フラリと街に出てみる。

1人の人間と目が合う。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

この叫び声一つで他の人間たちも口々に叫び逃げ出す。

「バ、バケモノっ!」

ズキッ

瞬間、僕の中で何が傷つき、そして壊れた。

グチャッ

僕は無意識のうちに周りの人達を殺していった。

暖かい何かが僕を包む。

しかしそれはすぐに冷たくなっていく。

ハッ

我に帰った。

辺りを見回すと、一面真っ赤に染まっていた。

そして、博士と同じようにもう何か分からないくらいぐちゃぐちゃになった人間達。

僕は自分が怖くなった。

考えて、行動に移したのは僕だ僕自身なんだ。

誰か助けて、心も化け物になってしまう前に…。

誰かっ…!

誰にも届かない思いを胸に仕舞い、再び歩き出した。

おっそい更新ですが、お付き合いください。

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