表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハイランド・ハイジア  作者: 射月アキラ
第1章
4/55

04

 染色体異常に基づく進化は、これまでに築かれた生物の常識をあっさりと覆した。巨大な体躯も、放射能への適応も、通常では考えられないほどの速さで進み、他の生態系を破壊するに至っている。「火を吹くネズミ」が生まれたのも、その非常識な進化の結果だと言える。

 その中でヒトが生き延びているのは、他でもない──ペストが進化で得たDNAを、人体改造に利用したからだ。

「──っ」

 熱波を受けて機能不全に陥った無線が、ようやくマイクの音を拾った。

 モニターを埋め尽くしていた火柱は消え、焼かれた高山植物が灰となって散る。その中で、ヴィオレはネズミに向かってまっすぐ突進していた。

 人体改造を受けたヒトは、ペストが数百年かけて得た力を一代で手に入れることになる。

 短い呼気と共に、画面上のヴィオレが地面を蹴る。

 ヴィオレの異能は念動力。

 炎にのまれようと自分の体表から五センチの範囲には侵入を許さず、相手の体に触れればその内側へダメージを通す。

 脚力や重力ではなく、念動力の圧力によってペストの骨盤は破壊された。それが生命維持に必要な部位──たとえば脳に向けられたら、果たしてどうなるのか。いちいちダメージを想像するまでもない。

 ヴィオレは一度の跳躍でネズミの頭上へ到達すると、直接脳を潰す一撃を叩き込んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ