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ハイランド・ハイジア  作者: 射月アキラ
第3章
30/55

06

 萩原の言葉は正しい。遠方から一方的にペストを攻撃するハイジアたちの能力は、浅間内部で戦うのに向いていない。周囲に障害物が多すぎるし、それらを無視して戦っても浅間全体に支障が出る。

 浅間の持つ物資が限られている以上、施設の損傷リスクは最小限に抑えるべきである。そのためには、ヴィオレの能力が必要になる。

「──私がなんとかする。一般住民の避難に集中してくれ」

 レゾンが言うと、萩原はわずかに黙考したあとマイクを切った。

 了承の意と受け取り、レゾンはヴィオレの映るカメラに意識を向ける。

 なんとかする、とは言ったものの、レゾンにはヴィオレへ差し出す手がない。ヴィオレへ近づく足も、それどころか、かける言葉すら分からない。

 結局、ヒトの手を借りるしか術を持っていないのだ。

 その男がいる部屋のスピーカーへアクセスするのは、人工知能といえども少し覚悟が必要だった。

「ドクター・御堂。話がある」

 レゾンは、同じ罪を背負った青年へ五年ぶりに声をかけた。

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