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都古大学映像研究サークル 第53回青鈍祭展示用作品シナリオ 1

 

 ドラマシーン シナリオ(仮)

 製作者 史学科3回生 中沢元

 

 登場人物 A.B その他

 具体的なキャラクター構成は、今のところ無い。

      


 ストーリー


 青鈍あおにび祭開催一か月前。都古大学。

 3階 エントランス


 夕刻。手すりを背にもたれかかり、誰かを待つA。

 缶コーヒーのプルタブを鳴らしながら、暇をもてあそぶ。

 そこに、静かにBが現れる。

 Bの姿を見て、プルタブいじりを止めるA

 

 A「遅いよ!

   いつも、何で、こんなに、待たせるんだよ」

 B「流石だ。

   よく、ここが、分かったな」

 

 Aは、タロットカード(タワー)を出す。

 

 A「この大学で、一番高い場所は、ここしかないからな。

   いい加減、こんな、まどろっこしい方法、止めないか?」

 B「ケータイなんて、文明の利器に浸っていたら、頭が馬鹿になる」

 A「本当は、機械音痴なだけのくせに」

 B「まあ、そうとも言う」


  2人は、傍のテーブルへ移動する。

 

 A「で、今回は、何?」

 B「新聞は、見たか?」

 A「大規模な、食品偽装事件だろ?さっき、ゼミでも話題になったよ。

   ここ最近は、立て続けに起きているからな。珍しくも無くなってきたよ。

   なのに、新聞も、ワイドショーも、トップニュースだ」


 B「無理はない。

   食べ物は、人間の口に入り、エネルギーになる。言わば生命に直接関わる代物だ。

   そいつに関わる問題というのは、目の前にある恐怖さ。

   その恐怖に、大きいも小さいも、関係ない。

   お前だって、飯を食いながら、死にたくは無いだろ?」

 A「同感」

 

  缶コーヒーを開ける。


 A「で、本題に入ろうか?

   わざわざ、お前の哲学を聞かせるために、俺を呼んだわけじゃないだろ?」

 

  コーヒーを飲むA

 Bは、一息おいて、話す。


 B「単刀直入に言おう。

   大学内で、都市伝説が、横行し始めた。

   特に、食べ物関連のな」

 A「どういうことだ?」

 B「この事件に、便乗して、誰かが、学校内に、都市伝説を流布したんだ。

   誰の仕業か、分からないが、学祭を控えての騒ぎだ」

 A「だけど、何で、そんなことを?」

 B「考えられるシナリオは、1つだけ」

 A「第三者が、青鈍祭を妨害するために?」


 Bは頷いた。


 B「そう考えるのが自然だろう。

   現に、一部サークルでは、模擬店の出店停止を匂わせる行動に出ている」

 A「このままじゃ、青鈍祭は、中止になっちまう!」

 B「それだけは、何としても阻止したい。

   そこで、俺たちの出番って訳」

 A「出番ったって、何をするんだ?」

 B「最優先は、この騒ぎを、抑える事」

 A「まさか、その都市伝説を検証して、噂の真意を確認しろと?」

 B「そうだ。

   都市伝説など、所詮は根拠が曖昧な噂話に過ぎない。

   そこに、根拠を持たせれば・・・」


 Aは、コーヒーを、飲み干す。


 A「とにかく、そっちは任せろ。お前は、噂を流布した輩を、探し出してくれ」

 B「言われなくとも。

   それと、これが、今までに分かっている、流布された都市伝説だ。」


 そう言い、紙片を渡すB

 2つ折りの紙を開き、Aが呟く


 A「成程ね。面白い。」

 B「学祭まで1か月。一気呵成に行くぞ」

 A「OK!」

 

 2人は、それぞれ分かれ、歩き始めた。


 ナレーション「AとB、彼らには、もう一つの顔があった。

 学校内で起きる、様々なトラブルを、水面下で解決する、トラブルシューター。

 まるで、小説みたいだって?

 でも、言うじゃないか。

 「事実は、小説よりも奇なり」ってね」


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