第三話 死・微笑み
取りあえず今日はここまでかな。
一部、二部では段落替えが見にくくてすみません。
初投稿でドキドキしておりますが、是非是非、ご感想を!
「いいか!世界は狂ってる!なんでって?まぁ考えてみろよ!俺みたいな一般人がこんなマシンガン持っちゃってんだぜ!?それで俺みたいな狂ったやつの出番だ!俺はお前らが嫌いだ!偉そうにしやがって!てめぇらゴミクズにビクビクする日々は終わりだ!俺がお前らをぶっつぶ〜す!」
オヤジは唾を撒き散らし、顔を火照らせ、大げさに両手を動かしながら叫んだ。
オヤジは教室の中に入ってきた。ドアの近くの女子が悲鳴を上げた。
その時、ユータがオヤジに向かって言った。
「あんたは僕達が嫌いだから、殺すの?」
ユータが立ち上がったのがよほど意外だったようで、不良グループの一人が
「エッ?」
と声を漏らした。
オヤジの答えを待たずにユータは一歩ずつオヤジに向かって歩き出した。
「ん?そうだぁ!俺はお前達が嫌いだぁ!金髪で歩き回んのがかっこいいと思い込んでる連中がな!このクラスにもいっぱいいるなぁ!」
オヤジがクラスを見回した。真ん中あたりの席の金髪の男子が必死で頭を隠そうとした。
「でも、僕は金髪じゃないよ」
そう言いながらユータはオヤジの方に歩き続ける。オヤジに微笑みかけながら
「そうだなぁ!でも俺はなぁお前みたいに偉そうなやつも嫌いなんだよぉ!」
そう叫びながらオヤジはマシンガンの引き金を引いた。
一秒間に何発もの銃弾がユータの体に打ち込まれる。
ー死ー
その場にいた誰もの頭にユータの死のイメージが浮かんだ。
銃声が鳴り止み、そこにはユータの死体が横たわっているはずだった。
しかし、彼は立ったままだった。
それどころか、彼の体からは血すら出ていない。
「ヒィィィィ!」
オヤジが後ずさりした。
ユータはまた歩き始め、オヤジとの距離が3メートルほどになったところで止まった。
「あのさぁ、僕もあんた嫌いだから、殺してもいいかな?」
ユータは微笑んままだった。
その時、パトカーのサイレンが聞こえた。