プロローグ
軽く世界観を描くつもりが、書き過ぎてしまいました…。面倒でしたら飛ばしても問題ないと思います。
生物がいればいつか文明が花開く。
文明が発達すればするほど視界が開けてくる。
周りの環境を利用し、共存した種こそが生き残る。
それがこの世界では、”魔法の使える”人間であった。
この世界に降り注ぐ光源には微量の魔素が含まれる。
それを効率的に変換し状況を見極め出力できるかどうかがる生物が生き残りのレースを駆ける重要点だった。
人間は出力性能があまり良くなかったが、知能が高かったため状況を見極める能力が高く、見事生き残りのレースを生き残った。
人間は勢力を広げ始めたが、一つ問題があった。
勢力が広がるにつれ守備する場所が増え、人々の団結していない分散した力では効率よく守備を行うことができなくなったのだ。
混乱により、味方撃ちや自害も問題になった。
危険に晒された人々は外敵の多いこの世界で生き残るために優秀な指導者を欲するようになった。
そして、勢力下を治めるトップが誕生した。
広くなればなるほどその役は重くなるので、トップは様々な場所に自分と同じ有能な人材を置くようになった。
そして、国が生まれた。
国が大きくなるにつれて様々な人が集まった。
そして、いつしか人間という同じ種の中に差が生まれた。
身分、環境、外見、気性。
世界にはあらゆる形の格差が存在し、その中でも人間は知恵を絞る。
たが、絞る知恵が無ければ何をすることも出来ない。
そのうち、人間は更なる進歩の為に優秀な人材を得る手を考え始めた。
その手こそが、先人に習うこと。つまり、学ぶことであった。
人間にとって学ぶことで得られる知恵は、自身を構築する力でもあり、宝でもあるのだ。
その知恵は、人間に希望を与えることができるだろう。