プロローグ(神とは!!)
ある異世界で、勇者と魔王が戦っておりそれはラストスパートにさしかかっている。
「魔王よ!!ようやく親と仲間の敵がとれる。お前にはこの世界のために平和のためにも消えてもらうぞ」
勇者あるあるの言葉を良い放ち声を上げながら魔王の懐に剣を刺す。
ドロドロした形の魔王は、最後の力を振り絞り最大限の魔法を解き放った。その魔法は闇の魔法となって世界を包み誰しもがこの世は終わったと思っていた。
しかし、闇が晴れると世界は何事もなかったかのように美しい大地が広がっていた。魔王と勇者が闘った場所には勇者が剣をかかげて立ち
「この戦いは我らの勝ちだ!」
この戦いは終わりを告げた。そこにいた者たちは手と手を取り合い喜んだ。
「勇者様ー」
聖女は勇者の元に駆け寄り、二人は互いに抱きしめキスをした。
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天でその様子を見ていた人の形をした青い物体は寝転びお尻をかきながら
「ふーん。この二人は結婚して終わったと。最近のこの世界は異世界から来たヒロインとヒローがくっつくか。兎に角ありがちな展開でおもんないわー」
と良い鼻をこじっていた。
そこに、バタバタと一匹の何かが飛んできて
「何てはしたない事をされてるんですか。それでも万物を作る神なのですか!?」
「あら。不思議な事を言うのね。
最初に世界を生み出したのは私なだけで、あとはそこに生きる者が勝手にしていただけよ。」
それは、嘘である。
面白く無いという理由で、人間に知恵と力を与え
つまらないという理由で、魔物を生み出した。
人間界では、女神と称えられているが実態はただの私利私欲に力をふるう問題児なのである。
ーーそのおかげで、別の世界の魂とごちゃまぜになっているんですがね!それにしても、いつまで人間の姿でいるんですかね。。
声を上げて言いたかったが変な事をされるとややこしくなるから黙ることにした。
「それで、あの魔王が放った魔法が別次元にいったみたいですがどうするのですか!?」
「この私を誰だと思ってるの!
魔法に安全対策をして、何処に飛んだか分かってるわ!」
神がこの状態を見逃してもいいのか分からないが今まで危機的状況になった事がなく
ーーはぁ、どうにかなるみたいならそれで良しとしましょう……もし、大神様に怒られてもしりませんからね
しぶしぶその事実を見なかったことにした。