揺れる想い
夏まであっという間に時は過ぎ、修学旅行当日。
現地沖縄にて。
竜美「りゅーちゃん、しいちゃん!すっごい暑いね!沖縄ついたよ!ぼく初めてだからテンション上がっちゃうよ!」
龍也「竜美おちつけよ。でもまぁこれはテンション上がるな!すげえあちぃ!」
しいな「うわっ、暑すぎじゃんこれ。けど、海すごい綺麗じゃん!」
モブ集団「こりゃたまらんわ!めんそーれー!!シークワーサー!サーターアンダギー!パイナップル!」
龍也「うるせえおめえら!1人ずつ海に沈めてやんぞ!笑」
モブ「バイブスあげあげだな龍!おれから沈めてくれー。」
みなのテンションが上がっており、3人も心躍らせていた。1日目は宿舎の前の海での自由時間とバーベキューであった。
龍也「沖縄の海すげえ綺麗だな!湘南とは天地の差だぜ!よし泳ぎまくるか!」
竜美「りゅーちゃんぼくも背中に乗せて連れていってよ!」
「いや、なんでだよ!お前その白い肌をビーチで焦がしとけ。笑」
しいな「なーにうかれてんのよあいつら。ガキじゃんバカみたい。あたしは優雅にビーチで、肌こがそーっと!」
モブ集団「龍!おれらを海にほり投げてくれえ!」
龍也「おめえらはなにいってんだ!おらぁ!」
モブ集団「うわぁあ!」
バシャン、バシャン、ドガッ!
モブ「おい、あいつ人形みたいに浮いてるぞ!やべえやべえ!笑」
ひと段落ついて、龍也と竜美は美ら海と小さい頃の記憶を重ねて黄昏ていた。
竜美「りゅーちゃんは子どもの頃と何も変わらないね。ほんとバカ。」
龍也「あいつのマネしてんじゃねぇよ。笑
お前も変わらねえ、ずっといいやつだよな。」
「なに気持ち悪いことゆってんの、りゅーちゃん。
ていうか見て見て!あの水着姿のしいちゃん、凄い可愛いよね!」
「急に冷たいなおい。笑」
少し間をあけて、珍しく龍也はしいなに対する気持ちの心の声が吐露した。
「あいつは可愛いし、正直いい女かもしんねぇ。」
「あ、心の声漏れてるよぉ。
しいちゃんに報告します。残念でしたりゅーちゃん。えへへ〜。」
「おいっさすがの竜美でもぶっとばすけど、いいんだな?」
「ごめんごめんうそだよ!
まって、しいちゃんがりゅーちゃんのこと見てる!
しいちゃーん!!」
竜美が大きく手を振り、しいながそれに答えながら2人のもとに歩いてきた。龍也はいつもの3人が集まる安堵を感じて微笑んだ。
「なににやけてんのよバカ龍。笑
あたしの水着姿に興奮したんでしょ?きも〜。」
「うるせぇよ。バカはどっちだ。笑
まぁ興奮はしねぇけど、似合ってんじゃねーか。」
「ちょっ、何言ってんのよ。」
(ん?いつものバカがねぇな。まぁいっか。)
竜美「ぼくもいるのに2人の空間作らないでよ。2人の分のバーベキューぼくが貰うからねバカ。笑」
竜美はにやけながら、龍也の顔を見て颯爽と姿を消した。
本当に2人の空間が作られた。
2人「やまもとぉおおお!!」
気まずい時間が続く中、しびれを切らした龍也が口を開いた。
「修学旅行とか言うほどのもんじゃないと思ってたけど、なかなか楽しいな。」
「そうね。」
「おれら実行委員だし、予定してるレクリエーション詳しく決めてみっか?」
「えっ、今!?別にいいけど。」
「今な訳ねーだろ。腹減って頭まわんねーよ。
飯の後の自由時間にどっかで決めんだよ。」
「えっ?!逆ナンなの?ど変態なの?」
(急になんなの、今日のこいつなんか変、絶対変!!。)
「おれ専用のセリフだから使うんじゃねぇよ、とりま9時にさっきのビーチにこい、わかったか?
そんじゃーな。」
置き去りにされたしいなはしばらくその場で1人黄昏ていた。
(ほんと腹立つ、こんなことありえないっつーの!)
コメント是非お願い致します。