1話
「サンドバッグなんだから早く立てよ」
4、5人に囲まれ殴りや蹴りを入れられていた
キンコンカーンコーン
とチャイムが鳴った
「おっチャイム鳴ったし授業行こうぜ」
仲間達と騒ぎながら教室に戻っていく
「……たく、本当にめどくせぇ」
虐められていた俺は共学で田舎の平凡な高校に通ってる2年17歳、椎原楓也
「さぼるか……間に合わないし」
やり返したくもなるけど約束があるからやり返さないし、自分に返ってきたと思うとなんとも言えない気持ちになる……
ガラガラとドアを開けてベッド借りまーすと言いつつベッドに向かうと声がかかる
「おい、サボり魔何しに来たんだ?」
奥から女性の白衣を着た人が近づいてくる
「うげ、なんでいるんすか……」
「ほほぉ。先生に向かってうげか、そうかそうか分かったぞ。優しい先生だからな校長にサボり魔がいると相談してくる事にしよう」
「勘弁してください、許してください」
物凄い勢いで頭を下げる、プライドだって?んなもんあるわけないだろ!?
ついでに言うとこの先生は白井椿と言う、俺の事を気にかけてくれていて色々相談にも乗ってくれる先生ではある
「で?またいじめか?やり返せるだろう?やり返さないのか?お前は」
「俺は絶対手は出さないって知ってるでしょ先生、てか無理無理まず勝てないよ非力だし」
「ふーん、まぁ無理だけはするなよ、私はあまり力になれないがある程度なら協力なりできるからな」
「その時はよろしくです先生、じゃ寝ますね」
「ダメだ、寝るぐらいなら少し掃除を手伝え」
「はっ?嫌なんですけど…」
「ふむ。ならこうしよう、手伝わないから教頭呼び出してお前を引っ張り出してもらおう」
「それも勘弁してください!?」
そして泣く泣く掃除を手伝うはめになった
「お前凄いよな、1年の時から虐められてるのになんで学校に来ようと思うんだ?」
「…暇だから?それに同年代の鍛えてもない奴らの暴力ってそんなに痛くないんすよ、小さい頃に親から受けた方が痛いし凶器もないから怖くないし……」
「お前の過去考えるとそうだがなぁ…普通じゃないぞ?」
「そりゃそうでしょう俺は普通では無いの理解してますしやり返さないのは約束もあるけどやりすぎるの分かってるからですからね」
「問題だけは起こすなよ?」
「分かってますよ……」
といつつ時間が過ぎ下校となった
帰りの途中近所の人から挨拶されたりおしゃべりしながら帰っていく
「おばちゃん、荷物もつよ重たいでしょ」
「あらいつもありがとね〜、学校の帰りかい?」
「気にしなくていいよおばちゃん、はい帰りの途中だね」
「お茶でも飲んでく?」
「お構いなく、大丈夫なので帰ってやる事あるのでこのまま帰らせてもらいますね」
「気をつけて帰るんだよ?」
「分かってますおばちゃん」
とそんなこんやで家に着く、そこそこ古いアパートで一人暮らしをしている
お金は生活に必要分は親に仕送りをもらっている
ゲームをしていて眠くなってきたのでそろそろ寝るか…
「学校行きたくねぇ」
自分の場合イジメというよりだるいからという理由がつよいけど
手だけは出すな。何があっても笑っていろ
力が周りの人よりあるなら守る為や助ける為に使え
これ小学低学年の頃にじいちゃんと別れる前に言われた言葉を思い出す
「手だけは出すなねぇ」
この時から周りに手を出すことは1回も無いし破った事もない
「随分丸くなったよな」
破ることはこのままないんだろうなと思いつつ眠りにつく




