表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/18

第五話 かくして僕は【決闘申請】を承諾する

 時刻は19時を過ぎた。


 僕はセリナとリアヌのことについて話しながら、食堂で夕食を取っていた。


「あいつの異能力、リーヴは何だと思う?」

「僕? う~ん……。なんだろうね~?」

「真面目に考えなさいよ!」

「真面目に考えても分からないよ~。あいつの異能力が何なのかなんて……。だけど……」

「だけど?」

「……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「えっ? リーヴ、それって……一体どういう意味よ?」

「どういう意味だ――」

「おい……」

「ん?」


 僕とセリナは同時に振り向いた。

 どうやら僕たちに声をかけてきたのは、2年か3年の男三人組のようだ。


「なんですか?」

「なんですかじゃねぇよ。オメェらが座ってるこの席は、俺らがいつも座ってる席なんだよ」

「へぇ~、そうなんですか。それはすみません」

「……オメェら1年だろ?」

「はい」

「だったら、俺ら先輩に席譲れや」

「いや~、でも、先輩らに席譲ったら他に空いている席ないんで、僕たち食事ができませんよ~」

「立ちながら食えばいいじゃねぇか」

「そうだそうだ! テミスさんの言う通りや! テメェら後輩なんだから、先輩の言う通りにしろや!」

「さっさとどかんかい! 俺は腹が減ってイライラしとるんじゃ!」

「あんたたち、先輩だからって――」

「アハハハハハハハハ……!」

「何がおかしい?」

「リーヴ?」

「……いや~、先輩らにこの席は譲れませんね~」

「ああん?」

「なんやて?」

「どういうことじゃ!」


 僕は満面の笑みで先輩らに言う。


「だって、先輩ら……()()じゃないですか!」


 先輩らの額に青筋が浮かぶ。


「そうね。リーヴの言う通り、コイツらはクズだわ」

「うん。こんなクズ共に席なんか必要ないでしょ。クズはクズらしく……()()()()でもしてれば? あっ! クズなんかに()わせる食事は必要ないか!」


 すると、テミスと呼ばれている男が、僕が飲んでいたスープのカップを手に取り、僕の頭を殴ってきた。


「リーヴ!」

「口を慎めよ……クソガキが!」


 あ~あ。頭から出血してんじゃん。それに……。


「制服……汚れたんだけど……」

「ああん? 知るかそんなこと」

「そうだそうだ! テミスさんの言う通りや! 俺らに楯突いたテメェが悪いんだろうが! 自業自得や!」

「クッソ生意気なガキやな~! 痛い目に遭わせてやろうか? ああん!? ビビってん――」


 僕はそいつの喉元にフォークを突きつける。


「なっ……!?」


 僕は狂気じみた目でそいつに言う。


「雑魚のくせに威張ってんじゃねぇよ……。お前ごときにやられるほど、僕は弱くないぞ……」


 僕がそう言うと、そいつは怯えて顔が引きつっていた。


「リ……リーヴ……」


 あっ……ヤバッ。セリナに僕の本性をすこ~しだけ見せちゃった。ど……どうしよう? …………そうだ!


「な……なんちゃっ――」

「おもしれぇクソガキじゃねぇか……。おい! クソガキ! 俺とお前、どっちがつええか決めようじゃねぇか……」


 え~、なんでそうなるの~?

 正直、こいつと戦うのめんどくさいな~。

 ……だけど、()()()()()()のにちょうどいっか!


「いいよ。やろうか。僕とお前、どっちが強いか白黒つけよう」


 テミスは僕の返事を聞くと、不適な笑みを浮かべた。


「そうこなくっちゃなぁ……。2年C組、テミス・クリフ。お前に【決闘申請(ストラッグル)】を申請する」

「もちろん承諾する」

「……決闘は明日の放課後。場所は闘技場だ」

「OK」


 ――こうして僕は、2年C組のテミス・クリフと決闘することとなった。

【作者からのお願い】

先が気になる!執筆頑張れ!と思われた方は

ブックマーク登録と広告の下にある

☆☆☆☆☆を★★★★★に評価して頂けると超超超嬉しいです!


執筆の原動力になりますので、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ