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第二話 リーヴ・レクトルVSギド・カンネス

「…………っぷ、アハハハハハハハ! 君、面白いことを言うね!」

「はっ……?」

「ねぇ、僕に教えてよ。君の強すぎる異能力とやらを……」

「あ……ああ、いいぜ! 俺の異能力は《瞬間移動(テレポーテーション)》瞬間移動ができる能力だ!」

「へぇ~、確かに強そうな異能力だね」

「お前がどんな異能力を持っているのかは知らんが、俺の攻撃を躱すのは不可能だ! だから俺は、お前に試合が始まったらすぐに降参するよう忠告してやったんだ!」


 僕は不適な笑みを浮かべる。


 いいねいいね~! 楽しい試合になりそうだ!


「いや~、わざわざ忠告してくれてありがとう! 君が忠告してくれなかったら、僕は君に戦闘不能にされて、重傷を負うところだったよ!」

「ははっ! 俺の異能力が強すぎて勝てないことにようやく理解したか!」

「うん。だから、試合が始まったらすぐに降参するよ」

「ああ、そうしろ!」

「ジノル先生、お願いします」

「…………あー、第一試合、ギド・カンネス対リーヴ・レクトル。試合開始」


 僕は右手を上げる。


「はーい! 僕はこの試合を……降参しません!」

「…………はっ?」

「だって僕、()()()()()()()()()()

「…………ああ、そうかよ。俺の攻撃を躱せるもんなら、躱してみやがれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

「うん。だから、躱すって言ってんじゃん」

「……潰す!」


 ギドは瞬間移動をした。

 僕は不適な笑みを浮かべる。


「おりゃー!」


 僕はギドが背後から殴りかかってきているのに全く反応できないが、僕の異能力のおかげで、()()()()()()()()ギドの攻撃を躱す。


「クソが!」

「だから言ってんじゃん。僕は君の攻撃を躱せるって。いくら君が僕に攻撃したって、僕は君の攻撃を躱せるわけだし、これ以上試合を続けても勝敗は変わらないよ」


 僕の言葉にギドは、拳を強く握り、歯を食いしばって怒っている。


「調子に乗りやがって……! ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

「まぁまぁ、落ち着きなよ。そんなに怒ると自律神経が乱れて血圧が上がるから、体に良くないよ」

「て、めぇ……!」

「あっ、それと、僕らの試合が終わるのをみんなが待ってるし、早く言った方がいいんじゃないかな? ()()()()()()()


 僕が挑発すると、ギドの顔が憤怒の形相に変わった。


「ぶっ殺す……!」


 ギドは瞬間移動をした。


「はぁー、僕は君のためを思って降参を勧めてあげたのに……君って、本当にバカだね」


 僕の体が勝手に動いて、ギドの攻撃を躱す。

 どうやらギドは、僕の頭上に瞬間移動をして、拳を振り下ろしてきたそうだ。


「チッ……!」

「君のような話が通じないバカには――」

「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 ギドは縦横無尽に瞬間移動をして、僕に何度も攻撃を仕掛けるが、僕はギドの攻撃を難なく躱し続ける。


「クソ! クソ! クソ! クソ! クソ! クソ! クソ! 当たれ! 当たれぇぇぇぇぇぇ! 当たれよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


 いや~! 愉快(ゆかい)愉快!


 ――僕はギドの攻撃を体感5分ぐらい躱し続けた。

 どうやらギドは体力を消耗しすぎて、立っているのがやっとのようだ。


「絶対に……ぶっ、殺す」

「体力を消耗しすぎると、異能力が使えなくなるって知らないの?」

「黙れ……」

「僕は毎日体力トレーニングをしてるから、体力には自信があるんだ!」

「耳障り……だから……喋んな」

「……あっ、そうだ! さっき君に言おうとして言えなかった言葉があるんだった!」

「はっ? そんなの聞きたくね――」


 僕は顔を近づけて、ギドの目をじっと見つめる。 


「な……」


 僕は不適な笑みを浮かべる。


「君のような話が通じないバカには……()()()()()しかなさそうだ」

「!!」


 僕はギドの右頬を殴る。


「ガッ……!?」


 ギドは僕に殴られて膝から崩れ落ちた。


 僕はかがんでギドの耳元で囁く。


「君には特別に僕の異能力について教えてあげよう。僕の異能力は────」

「!?」


 僕は立ち上がる。


「それじゃ、おやすみ……ギド・カンネス」

「や……やめてくれぇぇぇぇぇ!! こ、ここ、ここここ……降参す――」


 僕は、ギドの顎を蹴り上げた。

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