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第十四話 最狂の思考

 ――翌日


 昼休み。今日も僕はセリナと食堂で食事をしているんだけど……。


「廊下の壁に張り紙が貼ってあって、何かと思って見てみたら……『本日の放課後、闘技場にて、リーヴ・レクトルVSリアヌ・ディヴィスの【決闘申請(ストラッグル)】が開始されます』って書いてあったんだけど……リーヴ、あんた正気……!?」

「うん。正気だけど……」

「何であんなイカれた奴と【決闘申請】するのよ!?」

「けいか――ゴホン! 以前授業で行った模擬戦で、僕はあいつの試合を見て思ったんだ。……戦ってみたい、ってね。そう! 僕があいつと【決闘申請】をするのは、僕が単純に奴と戦ってみたいと思ったからだよ!」

「……バカリーヴ!!」


 そう言いながらセリナは、僕の頬をビンタしてきた。

 僕はビンタされて赤くなった頬を手で押さえる。


()った……」


 ……えっ? どうして僕、ビンタされたの?


 僕はセリナにどうしてビンタしたのかを聞く。


「どうしていきなりビンタするのさ……!?」

「リーヴがバカだからよ!」

「バカ……!? 僕のどこがバカなの?!」

「嘔吐物を舐めてうまぁぁぁぁぁぁぁい! とか言ってるイカれた奴と、普通は関わろうと思わないし、あいつと戦ったら、無理やり嘔吐物を吐かせられて舐められるのよ! あいつと戦ってみたいと思うのは、バカかあいつと同じぐらいイカれてる奴よ!」


 あいつは女のゲロにしか興味がないから、男のゲロは舐めないけど……。


「ふ~ん。そうなんだ~……」

「ふ~ん。そうなんだ~……じゃないわよ! あいつに【決闘申請】で負けたらどうするのよ!」

「えっ……?」

「えっ? って何よ!」

「…………アハハハ……アハハハハハハハハハハ……!」 

「な……何で笑ってんのよ!?」

「セリナ……君、僕があいつに負けると本気で思ってんの?」

「えっ……? だ……だって、リーヴの異能力は、身体能力を格段に上げる能力でしょ!」

「うん。そうだよ……」

「私は前の模擬戦で、あいつの試合を見て思ったのよ……。あいつの異能力は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……」

「どうしてそう思うの……?」

「だって、あいつ……()()()()()()()()()()()()()()()じゃない……」

「アハハハハハハハ……! 仮に君の言う通り、あいつの異能力が発動した時点で、僕が負けるのだとするなら……簡単なことじゃないか!」

「えっ……?」

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……! もしくは……()()()()()()()()()()()()()()()……! ただそれだけのことでしょ?」

「確かに……そうだけど……。それをあいつとの【決闘申請】で出来なかったらどうす――」

「出来るよ……」

「えっ……? どうして断言できるのよ……?」

「アハハハハハ……! どうしてだろうね~?」

「どうしてだろうね~って……。はあ!?」

「何故だか出来る気がするんだよね~!」


 僕の言葉を聞いて、セリナは大きなため息をついた。


「リーヴ……」

「ん?」

「……負けんじゃないわよ」

「……もちろん!」


 ――そう言って僕らはグータッチをした。

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