第十二話 虚言
「イヒッ! イヒヒヒヒヒ……! お~い。リ~ヴ・レクトル~、こんなところに呼んで、何のようだ~?」
「……イカれ野郎」
「来てくれてありがとう。早速だけど、僕が君をここに呼んだのは……君と【決闘申請】をしたいからだよ」
「……イヒッ! イヒヒヒヒ! イーヒヒヒヒヒヒヒヒ……! リ~ヴ・レクトル~、お前~……俺と【決闘申請】をしたいって正気か~?」
「うん。正気だよ」
「……イヒヒヒ! イーヒヒヒヒヒヒヒヒ……! おもしれぇ~……」
「んで、僕との【決闘申請】を承諾してくれる?」
リアヌはしばらく考え、不適な笑みを浮かべてリーヴにこう告げた。
「リ~ヴ・レクトル~、お前が俺の条件を飲むなら、【決闘申請】を承諾してやるよ~」
「何? 条件って?」
「……カミラのゲロを舐めさせろ~」
「えっ……」
カミラはリーヴの袖を掴む。
「ね……ねぇ、リーヴ・レクトル。もちろんあんたは、あいつの条件を飲まないよね?」
リーヴは何故か笑みを浮かべている。
「な、んで……笑ってるの?」
「……君、この状況を見て、まだ気づかないの?」
「えっ……?」
「このような状況になったのは、自然なんかじゃないよ」
「えっ……? どういう……こと?」
「さっき君は自分で言ってたよね。『いる意味あるの』って……。その通り! いる意味のない人間と一緒に行動なんか、ふつ~はしないよ! けど僕は、いる意味のない君と一緒に行動した……。何故なら……君がいないと、このような状況にならなかったからだ!」
「…………あんた……初めから私を……」
「そう。僕は君を餌として利用し……このような状況を作ったってわけ!」
利用されていたことを知ったカミラは、涙目になりながら、リーヴに一言だけ言う。
「この、サイコパス……!」
「……アハハハハハハ!」
「お~い。リ~ヴ・レクトル~、お前がこのような状況を作ったなら~、もちろん俺の条件を飲むよな~?」
「うん! もちろん!」
「イヒッ! イヒヒヒヒヒヒ……! だってよ~。お前~、リ~ヴ・レクトルに利用されて~、これからゲロを吐かせられて~、吐いたらそのゲロを俺に舐められる……。お前~、無様だな~! イーヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……!」
下を向いて涙を流しているカミラに、リーヴが近づく。
「それじゃあ、始めるよ~!」
「イヒヒヒヒヒヒ……!」
「よ~いしょ!」
リーヴはカミラの鳩尾を右拳で殴った――ように見せつけて、カミラの耳元にこう囁いた。
「黙ってろ……」
「!?」
「《一時停止》」
リーヴは異能力《一時停止》を発動し――ある事をして《一時停止》の能力を解いた。
「!? えっ……」
カミラの前には、大量の吐物が床に吐かれている。
「ゲロ……吐かせたよ」
「イヒッ! イヒヒヒヒヒ! イーヒヒヒヒヒヒヒヒ……! ゲロ! ゲロ! ゲロ! ゲロ! 女のゲロ! 早く早く早く早く……舐めたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!! だけど、その前に~……」
リアヌは床に吐かれている吐物の匂いを嗅ぐ。
「あ~、この匂い……たまんねぇな~」
リアヌは床に吐かれている吐物を、直接舌で舐める。
「…………やっぱり……うめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……!! リ~ヴ・レクトル~、約束通り、お前との【決闘申請】を承諾するぜ~……!」
「それじゃあ【決闘申請】は明日の放課後、闘技場で……」
――リーヴは空き教室の引き戸を開いて、その場を後にした。
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