第十話 計画通り
――昼休み
テーブル席に座って、僕はセリナと学食を食べているんだけど……さっきからセリナの様子がおかしい。
普段なら、僕と目を合わせて話すのに……今は僕と目を合わせようとしないし、話しかけてもこない。
どうしたのかなぁ? セリナ……。
僕はセリナに話しかけてみる。
「ねぇ、セリナ……」
「な……なによ……」
「……耳、赤いよ」
「ふえっ!?」
「……アハハハハハハ! 僕、セリナが何考えてるか分かっちゃった!」
「う……嘘でしょ!?」
「セリナさぁ……トイレに行きたくて我慢してるから、僕と目を合わせて話せないんでしょ!」
「…………リーヴ」
「ん?」
「食事中にふざけたこと言ってんじゃないわよー!」
そう言いながら、セリナは僕の頬をビンタしてきた。
「痛った~……。いきなり何すんのさ! セリナ!」
「リーヴが食事中に下品なこと言うからよ! それに、私はトイレに行きたくて我慢なんかしてないわ!」
「えっ……。じゃあなんでセリナは、僕に話しかけてこなかったの……?」
「そ……それは~……」
「ん?」
「……お、お腹が空きすぎてて、食べることに無我夢中だったからよ……!」
「なんだ。そういうことか~……」
「フゥー、危な……」
「ん? なんか言った?」
「な……何も言ってないわ!」
★ ★ ★ ★
――放課後
僕は前にジノル先生と話した空き教室で、とある人物が来るのを待っていた。
「まだかな~……。他に色々方法を考えたけど……やっぱりあいつが僕との【決闘申請】を承諾するのは、これしかないよな~」
空き教室の引き戸が開き、その人物が入ってくる。
「やあ! こんな汚い教室に呼び出してすまないね!」
僕は木製の椅子を手に取り、対面するように置いた。
「はい! 座って……!」
その人物は引き戸を閉めて、ゆっくり腰を下ろす。
「僕が君をここに呼び出したのは……ある計画のためだ。その計画っていうのはね……君にトラウマを植え付けた、奴への復讐……。それと……学園からの排除だ。……これを聞いて、きっと君はこう思うよね! どうして奴に何もされてない僕が、奴への復讐と学園からの排除を計画してるのかって! それはね……愉しそうだからだよ! 僕が奴との【決闘申請】で勝ち、君が奴に復讐する姿と、奴が君に復讐されて苦しむ姿を見て、愉しみたいんだ! 逆に君は、トラウマを植え付けた奴に復讐が出来て、しかも学園からいなくなってくれる! どう? 僕の計画に加わってほしいんだけど……」
その人物は首を縦に振る。
「ありがとう! じゃあ! 君には明日の放課後、僕と一緒に行動してもらうよ!」
その人物は再度首を縦に振り、椅子から立ち上がる。
「それじゃあ、また明日!」
その人物は引き戸を開けて、教室から出ていく。
「…………計画通り」
――僕は不適な笑みを浮かべて、そう呟いた。
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