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俺の姉妹が鬼デレ過ぎていつまでも彼女が出来ない件。  作者: かむげん


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花凛と宮代さん。

「なぁ、頼むよ!そろそろ機嫌を直してくれないか…………?」

 俺はあの後レジ前で悶ていると、痛い事を知っている男性店員が俺の肩を支え、ゆっくりと立ち上がられせくれた。


 その後、気まずくなってすぐに店を後にしたが、花凛の機嫌が直ることはなかった。


「花凛……コレは男性の命とこれからの生命の誕生に、とてつもなく重要なモノなんだ。頼むからコレだけは見逃してやってくれ……。」

 股を蹴られた後、俺の下腹部はキュッとなってしまっていた。歩き方もコレを守る為に、ヒョコヒョコと歩く始末。

 何ともカッコ悪い…………。


「こ、今回は兄さんが悪いんですからね!?」

 花凛のその言葉にピクリと反応したのは俺……ではなく、宮代さんの方だった。

「私が城ヶ崎先輩に感想を聞いた訳であり、城ヶ崎先輩が悪い訳ではありません。」

 宮代さんはあくまでもクールに、至極真っ当な意見を述べてくる。だが、それがかえって花凛の逆鱗に触れた様だ。


「へぇ〜〜〜。み、宮代さんは兄さんとはよく話すんですかぁ?」

「今の質問と、さっきまでのやり取りに関連性があるようには思いませんが……そうですね……。私は中学一年生の時から知り合いですよ。」

 宮代さんの思い掛けない発言に、花凛は固まり、俺は今までの記憶を辿っていた。


ーーーー俺と宮代さんが過去に出会っている?いや、あり得ない。瓶底メガネの宮代さんも、こんなに綺麗な宮代さんも、両方知らない。


「城ヶ崎先輩は憶えてなくても当然だと思います。出会いのきっかけとなったあの日は、学校からの下校中の出来事でした。 私は自宅からほど離れた商店街のすぐ裏手を歩いていました。人混みが嫌いなので、商店街を避けて帰るのが日常でした。すると、高校生と思われる男性数人に絡まれました。 金を出せと要求され、仕方無くお金を出そうとしていたその時、城ヶ崎先輩が来て助けて下さいました。」

 宮代さんの語るその話は、確かに俺の頭の片隅の記憶に残っている。あの日は確か、晩飯の買い出しをし終わった後、急いでいて……邪魔してきたアイツラを蹴散らしたんだっけ。


「そういえば、男達の片隅に肩をすくめて縮こまった女の子がいたような……。」


「そ、それが私です!」


「そっか、あの時カツアゲされてたのが宮代さんだったんだね。あの時は急いでたから、奴等をボコって帰っちゃったけど……。」


「それで、気になっていたんですけど……。あの時は今とは正反対な見た目だったのに、何でそんな大人しい格好してるんですか?」

 宮代さんは、俺の過去を知る人物の一人だった。

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